第十八話 故障から生まれた奴

さて、今日も家を改造するぞぉ!

今日買ってきたのは、最新の技術でできてしまったワープホール!

「絵画みたいですね!とっても綺麗です!」

ニコがワクワクしてる

「...どうやってつなげるんだ?それ...」

うーん...説明書が雑に書かれすぎてわからねぇぞ...

「ホントだ...置いたら起動するよとしか書かれてない...」

イチとサンが全く同じ反応をした

「試しに俺が入ってみるぜ!」

帰れなくなっても知らんぞ...

レオが勢いよくワープホールに突っ込む、そして...

...勢いよくワープホールにぶつかった

「イッテ-...起動してないんかい...」

「...なんか、このワープホールに誰か映ってる気がする...」

イフがワープホールを見ながらそう言っている

見てみると、俺とレオを合わせたようなやつが映っていた

...なんだこれ、ぶつかった人を記憶でもするのか?

「これ、今にも動き出しそうだな!」

よせサン...そういうのはフラグになりかねない...

そんなことを言っていると、本当に動いてしま...え?

なんとワープホールから本当に出てきてしまった

「おいおい、マジかよ...出てきてしまったな...」

イチがそう言ってトライデントを投げる

しかし、トライデントは破壊されてしまった

「そんなことある!?トライデントはかなり頑丈にできているはずだぞ⁉」

イチが焦ってトライデントを何本も投げる、だが何度投げても破壊されてしまう

そして、奴は火炎魔法を使ってきた!

イフが水を操って、火炎魔法を打ち消す

ユリとカイが奴に斬りかかる!

だが、奴にはあまり効いていなかった

続けざまにサンが斧で打撃を与えるが、やはり効果が薄い!

奴が彼女らを弾き飛ばし、ノアに向かって突撃してきた

「アワワワ...どうしよう、どうしよう...!いやぁぁぁぁぁ!」

ノアはかなり慌てながら魔導書をぶんぶん振り始めた

(意味なさそう...って、なんか地面が揺れてないか?)

「まずい!また大爆発する!離れるぞ!」

リアがシズクとナツを抱えながらそう言い始めた

また!?ということは、前回の大爆発もノアがこうやって起こしたのか!?

とりあえず逃げなきゃ...!

そして、大爆発により、俺の家が消し炭になった

俺の家が...!

「まぁ、また作ればいいさ、木なら切ってやるよ!」

まあ、そうだな...また作るか

ところで、ノアは大丈夫か...?

「イタタ...家消し飛ばしちゃった...」

無事そうで何よりだ、ヤツはどうだろう

...動かなそうだし、触ってみるか

スゥー...

あれ、消えちまった、仲間にしたら強そうだったのに

代わりに、力が湧いてくるぜ...!

「なんかできるんじゃない?」

ケンがそう言ってたので、試しに手に力を入れてみたら、光の弾丸を出せた

「おぉ、新しい力ですね、エネルギー弾ですよ」

ユウがそう言う

ニコが放つ光の球よりは弱そうだけど、強そうだなこれ

あれ、もう夜かよ...家作って冒険行こうと思ったのに...

─家を大爆発された悲しみと、新しい能力を手に入れた嬉しさが混ざりながら眠りにつき、十七日目が終わった

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