第十二話 山の中へ

今日こそは!山を登るぞぉぉぉぉぉぉ!

『うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!』

みんな気合が入っている、楽しみなんだろうな

そして、山の中を進んでいく

ちなみに、通っていくのはあの時吹き飛ばされた森林のほうです

「まあ、吹き飛ばしちゃったしなぁ...私が」

「真面目に威力壊れてるよあんたが放つ水の弾丸」

イフがそう言っていると、前からモンスターが集団で襲い掛かってきた

何体居るんだよ、数えられないぞ

「まずいです...後ろからも来ています...」

囲まれたか、これはきついな...

この状況で一人にやけている者がいた。

わかるだろう、圧倒的恐怖の存在、ユリだ。

ユリが敵に突っ込む

「アハハハ!ザクザク!」

敵が一瞬で細切れになってるわ...

「すげぇ切り裂きだ、負けていられない!」

カイが後ろへ勢いよく飛び出す

「オラァァァァァ!」

一振りで敵が壊滅した

「この2人いればもう敵なしでは?」

ニコの言うとおりだ、もう強すぎるこの2人

「アハハハハハハハハ!たのしー!」

やっぱ狂ってるわこの人

さて、進むかってあれ、なんかいるわ

そこにはピンク髪の魔法使いらしき人が倒れていた

巻き込まれたんか...?復活させるか...

シュゥゥゥ...

「踏まれすぎてボロボロだぁってあれ?服が戻ってる!」

俺の能力、ボロボロなやつを元に戻せるんだよな、これが意外と使える

「すごいですね!魔法ですか?」

俺の能力だよ

「えぇぇぇ!」

魔法使いはすごい興味津々のようだ

それより先に名前を付けなければ

君を14号とする、なんて呼んだらいい?

「うーん、なんでもいいかな!」

そんじゃ、ノアと呼ぼう

「やったー!」

やったーなのか...?まあ先へ行くか

先へ進むと、大きな川が見えた

川の中を見てみると、いろんな魚がいた

「綺麗だな、食べたいくらい」

イフが言うのか?

「泳ぐときいっつも邪魔だから」

あーね、邪魔なやつは駆逐するんか?

「いや、自然環境壊れるからそれはやってない」

そっか、自然は大事だもんな

そんな話をしていると、川上から人が流れてきた

「...そんなことあるんだ...」

オストがほんの少しだけびっくりしてる

生きてるかどうかわかんないけど一応助けようぜ

俺は川へ飛び込んで助けに行った

触る際、音がなかったので生きていることが分かった

陸に上げた直後、そいつは目を覚ました

「いやー、流石に酸素無いときついな...ありがとうな、助けてくれて」

何言ってんだお前、病院でも行くか

「ジョーダンだって、というか俺が病院行っても意味ないって、治っちゃうから」

なんだそれ、どういうこと?

「適応力ってやつ?が高いんだよ」

溺れてたのに言われてもなぁ...

「いや、次は成功するはずさ」

成功するかよ...

ところで、ちょっと提案があるんだが、仲間にならないか?

「仲間?もちろんなるぞ!」

死体以外の仲間が欲しかったんだ、ありがとう

「...へ?」

実はこいつら、元は死体なんだよ

「じゃあなんで今動いてんだよ!」

俺が復活させたから

「そんな力があるんか...」

とりあえず、名前を付けよう、君は15号と名付けよう、何と呼んだらいいかな

「なんでもいいぞ」

んじゃレオと呼ぶわ

...もう夜か...サン、家を出してくれ

「あっやばい、家を前の地点に置いてきちゃった」

サンが家を忘れたなら、どうすればいいんだ...

「任せて!」

ノアが自信満々にそう言って、地面から家を召喚した

すげぇ立派な家だ

「おぉ、これからこの家持っていこうかな!」

サンがそう言っていた

持ち運ぶ気?

─ふっかふかなベッドで気持ちよく十一日目が終わる

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