第十話 永遠の夜の正体

目が覚めたが、まだ暗い

あれ、まだ夜なん?

「もう朝ご飯の時間だよ」

あれ、じゃあなんでこんな暗いんだよ。

「ここら辺はずっと夜のように暗いよ」

え?時間わかんなくね?というか俺の寝た時間はちゃんと夜だったのか?

「アンタが寝たのは昼だよ」

おーいそれ先言ってくれよ~...

「何度揺らしても起きなかったから...」

ニコがそう言いながら紅茶を飲んでいた。

というか、なんでイチはわかってるんだよ。

「いつも海で飛んで遊んでるんだけど、ずっと夜だなぁって思って、適当に飛んだんだよ、意識を失ったけど、あそこにはずっと月があることが分かったぜ」

なんてワイルドな...というか俺の家に来たきっかけそれかよ!?

「多分そうなんだろうな」

そうして、海から離れてみると、マジでずっと夜であることが分かった。

まあ、あの海についてよくわかったし、先へ進むか...ん?なんだあれは?

目の前に見えたのは、ただのスライムだった。

ユサユサ

「邪魔だ!切り裂いてやる!」

出会ってからすぐ切られるのはかわいそうだな、襲い掛かってすらいないのに。

そうして、スライムはカイによって真っ二つになってしまっ─あれ、復活してるやん。

復活したスライムが、分裂をし始めた。

「なんというか、切り裂きじゃダメそうだな」

サンがそう言いながら、斧を構えていた。

そうしているうちに、どんどん増えるスライム

その数は、数百体を超えている

ユサユサ、ユサユサ

「アワワ...どうしましょう...囲まれていますよ...」

ユウが慌てている

「囲んできたところで、無駄だけどね!食らえ!小さくなるポーション!」

イタチがスライムにポーションを投げ、スライムを小さくさせた

ただ、スライムは集まって巨大化し、また分裂をする

「チィ...これじゃダメか...」

そのとき、イフが力を発揮した

「深海の圧力」

グググググググググ...

うぉぉぉ、スライムが潰れていく

スライムは潰れてゴミのような大きさになってしまった。

これ大丈夫かな...復活できるかな...

手を触れてみた

シュゥゥゥ...

スライムが復活してるとき、丸いタイプに戻るのかなって思ってたら、人型に戻った

よしよし、仲間になったはずだよな、名前を付けてやらんとな

君を12号と名付けよう、呼び方は...ダンでいいかな?

ユサユサ

多分いいな、さて行くか

そうして、でかい山を発見した

「登ろうぜ!面白そうだし!」

サンは新しい場所を見つけるたびに興奮してる気がする

「うん...」

オストはいつも反応が薄い、ゾンビだからかな

ヨシ行くぞぉ、と進もうとしたら、横から青いレーザーのように水が飛んできた

そして横の森林が吹き飛んでいた

しょっぱ!?なんだこれ?海水?イフ飛ばした?

「いや、もっと横から来たよ」

そうか、今日はやっぱやめとこう、明日行くか、夜も近いし...

サンがまた家を建てて、みんながそこで寝る。

─あれは何だったのか、今は知る由もない。そして九日目が終わる

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