第九話 海へ行こう!

今日はどこに行こうか...

そう迷っていると、イチが外へ出ようとしてた

どこへ行くんだ?

「海に行くんだ、久々にね」

海か、行ってみたいな、みんなで行ってもいいか?

「まあ、いいよ、みんなで行ったほうが楽しそうだし」

こうしてみんなで海に行くことになった。

「海からどんぐらい離れてるの?」

カイが聞いた。

「よくわかんねぇけど、割と離れてるんじゃないかな」

というか、歩いていく気か?

「いや、いつものようにトライデントに乗っていくよ」

いつもなんだ...

「よーし行くぞー!全員乗ったかー?」

『イェーイ!』

全員が同じ返事をした

「行くぞぉぉぉ!ウォォォォォォォ!」

トライデントが勢いよく投げられる。

そしてイチがトライデントに飛び乗る!

毎度こうやっているのか...というか、その脚力あれば乗る必要ないでしょ...

こうして、愉快な空の旅が始まる──と思っていたら...

なんと目の前にイチとは違う青髪の女の子がいて、トライデントに刺さってしまった!トライデントは速度を落とし、そのまま落下してしまった。

『ぎゃぁぁぁぁぁ!落ちるぅぅぅぅ!』

ちょい!ニコ!この落下止めてくれ!落下死はいやだぁぁぁ!

「わかったわ!ぐぅ!オォォォォォォォ!」

ニコが羽ばたき、落下速度が遅くなった。そして、ゆっくり着地をすることができた。

流石天使だ、どうにかなるもんだ、かなり無茶を言ったが、成功してよかった。

「アハハ!とっても面白かった!」

「死ぬかと思った...もう死んでるけど...」

オストは冷静にそう言っていたが、割と目が死んでいる。

「というか、ここはどこなのかしら...」

ユウは少し不安そうだ。

というか、さっきぶつかった女の子は...?

トライデントを見てみると、突き刺さってるやんけ...

とりあえず、復活させてみるか...

...

あれ、反応しない?

「トライデントで飛んでるなんて思わなかったわ...」

不死身かこいつ...

「あれ、姉貴?」

イチの姉貴だったのかこいつ...

「あれ?アンタ、ここにいたんか」

「今からそっち行こうとしたのに、アンタが来るなんて思わなかったよ」

「それと、その能力はかなり不思議なものだな、試してみてくれないか?」

え?んまぁいいけど、さっき反応なかったんだよな

シュ...

一瞬だなぁ...

「これで仲間になれたんだろう?」

うむ、音が短かったけど、たぶん行けたはずだよ。

そんじゃ名前も付けなければな

君は今日から11号だ。呼び方は何と呼べばいいかい。

「別に何でもいいけど」

おけ、君はイフと呼ぼう

「わかった~」

こうして、落ちた地点から海まで歩いたときには、すでに夜になってしまった

サンが家を持ってきていたのでそこで寝ることにした

もう慣れてきたんだよな、この生活...

──海の風を感じながら八日目が終わった

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