第五話 散歩中

いい朝だ、昨日までの疲れがなくなったかのように、いい気分だ。

イチ達も起きていたようだ。

天気も良かったので、今日の朝は散歩をしよう。

朝ご飯を、イチ達に頼んで、町を歩く。

町の雰囲気も、心なしか明るく見えていた。

しかし、進んでいくと、なんだか不穏な雰囲気を感じた。

町の中で、銀髪の少女と、無数の男が戦っていた。

「おらぁぁぁ!俺らに勝てると思うなよぉぉぉ!」

「この町を荒らすものは、切り裂いてやる...!」

なんだろう、喧嘩なんかな?

町がめちゃくちゃだよ...ひっでぇなこれは...

無数の男が少女に襲い掛かる!

少女は対抗するが...やはり数の暴力に押され、倒されてしまった!

流石にひどいと思う。

男が通り過ぎた後、俺は少女を復活させた。

シュゥゥゥ...

「切り裂いてやるぅぅぅぅぅぅぅ!!!」

うぉぉぉぉぉぉぉ!?ちょっと待て!俺はあいつの仲間じゃない!

「あいつらの仲間じゃないなら何者だ!」

俺はお前の仲間!復活させた本人だよ!!!

「...そうか...ならば良いだろう...」

なんとかなった...俺が切り裂かれるところだったよ...

まあ、改めて貴様を5号と名付ける。呼び方は...決めていいよ...

前回のがトラウマになってしまっている。

「んー...じゃあカイで!」

おっけーわかった!

...あれ俺が名付けるんじゃなかったっけ...んまあいいか!

朝からこんなことがあるって誰が予想すんだよ...

まあ...帰るか...

部屋に帰ってみたら、水槽が追加されていた。

中には、ウーパールーパーのフードを被った2人の女の子がいた。

それぞれ青とピンクである。

...どっかで拾ってきたのか...?

「イチが海へ飛んで一瞬で持ってきた。」

ニコが答えた。

...んで朝ご飯は?

「サンがもうすぐ持ってくるはず」

イチが答えた。

その直後にサンが朝ご飯を持ってきた。

本当にすぐだった。

「今日の朝ご飯はフレンチトーストだよ」

フレンチトーストか、久々に食ったな、いつもはお茶漬けしか食わないから...

「というか、そのウーパールーパー達はなんなの?」

ニコがイチに聞いた。

「なんか、偶然いたから拾ってきた。でもずっと動かない...」

ワンチャン死んでいるのでは...?

そっと触れてみた。

シュゥゥゥ...

この音出るってことは...死んでたんかい!

「...あれ...?」

「...ここは...?」

2人が動揺している。そりゃ海から急にここに来たらな...

とりあえず、名前を付けなければ...

どっちが姉...とかある...?

「青のほうがおねぇちゃん!」

なら、ピンクのほうは6号で、青は7号と名付けよう、名前はあるかい?

「名前は、ないです」

7号が答えた。

なら、6号はシズク、7号はナツと呼ぼう。

「わーい!」

2人は喜んでいた。

あっやべ、フレンチトーストが冷めてしまう、早く食べないと。

こうして、名前を決めている間に夜になってしまい、ポルサネ達はもう寝ることにした。

─こうして四日目は、すぐ終わってしまった

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