第一章:仲間探しに行こう

第二話 平原にて

街を歩いているとき、俺は考えていた。

そーいやあの悪魔、名前がないんだよな、なんてつけようかな...

ネーミングセンスがないんだった...どうしよう...なんて思っていたら

「名前が思いつかないなら、もう番号でいいんじゃないかな」

うっそだろ!?あまりにも尊厳というものがないんじゃないか!?

とも思っていたが、思いつかない以上、納得するしかなかった。

んじゃあ...君はこれから1号と名付けよう、イチと呼ぶからねこれから。

「んーわかった」

そして平原へたどり着くと、モンスターが襲い掛かってきた。

「オラァ!」

一撃だった。オーバーキルだった。

流石悪魔だ、とても強い。

これは...やっぱ無理か...

粉々になっているやつは、仲間にできないらしい。

そうして次々にくるモンスターをイチがぼっこぼこにしていると、上から何かが落ちてきた。血塗れで分かりにくかったがよーく見ると、天使だった。

「上から落ちてくるなんてあり得るの...?」

いやおめぇも上から落ちてきたんだろと思いながら、手を触れてみた。

シュゥゥゥ...

「なんだこの音...」

復活する際に出る音とでも言っておこう。

そうして天使は目を覚ますと、あたりを見渡した。

「あれ、死んだはずじゃ...」

俺が復活させたことを伝えた。

「えぇ!?ネクロマンサーですか!?」

いや、俺ただの人間。

「なんですかその力...」

まあ、もうなんとなく分かっているけど、正体を聞こう。

「私は天使、さっき追放されたの。」

追放て、地上に落とされるんかい。

「羽根があるのに、なんであんなぐしゃぐしゃになったんだい?」

それ聞くのか?

「慌てすぎて気づかなかった...!」

うっそだろお前!?純粋のレベル超えてるぞ!?

まあそれは置いといて、君を二号と名付けよう、ニコと呼ぶからな。

「はーい!」

えらく従順...なんで追放されてんだよこいつ...

おっと、夜が近づいているようだ、テント立てるか...あっやべ...ライトがねぇ...

「任せてください!えい!」

光の玉を出して、テントに灯りをつけやがった...!天使ってこんな力あるんや...

よし、次は食料だな、そこらに居るイノシシみたいなやつでも狩るか...ってはぁ!?

イチがデッカイイノシシをトライデントで串刺しにして、ニコが光で焼いてやがる...!

そんな使い方があるかぁ~!

...まぁ、食料はすぐ解決したよ...

腹いっぱい食った後、テントで夜を過ごした。

─こうして、初日は終わった

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