ダンジョン管理人の魔王様がダンジョン配信をするようです
『【完結】ダンジョン管理人の魔王様がダンジョン配信をするようです』
炭酸おん様の作品
https://kakuyomu.jp/works/16817330665221074671
金欠の魔王ボロスはこれを解決すべきダンジョン配信を開始する。
完全なるマッチポンプの中、魔王が人間とどう向き合うか。
前置き
ダンジョン配信モノはあまり読まない小生(適当一人称)ですが、この機会に読んでみようと思いまして。
ファンタジー書きのくせにダンジョンというもののビジョンが全く浮かばないですし、ダンジョン配信をする必然性をどうするかみたいなことを考えたときに「死ぬかもしれないのを承知で少しでもダンジョンの情報を後続に提供するためのアーカイブを残す為」みたいな理由くらいしか思いつかなかったので殺伐として面白くなさそうだなと設定を考えるのをやめた記憶がございます。
設定の整合性を求めるのが難しいジャンルだなとは思いつつ、バニーガールボクっ子美少女が元気ハツラツとダンジョン配信してるだけでいいのかもしれない(思考の放棄)。
八話まで。
1 タイトル&キャッチコピー
タイトル:わかりやすさ〇
『ダンジョン管理人の魔王様がダンジョン配信をするようです』
一発で話の内容がわかるのでいいタイトルですね。サブタイトルがあるわけでもなく、長めですけどシンプルで。
キャッチコピー:シンプル
『金欠魔王様、自作自演の配信開始!?』
キャッチーさでいえばタイトルのほうが上ですね。キャッチコピーとしては無難なところ。魔王なのに金欠ってなんぞ、という疑問は抱けるので仕事はしている感じ。
2 あらすじ
あらすじ:魅力あり
ダンジョンの経営をする魔王が金欠に悩み、ダンジョン配信をするという受け入れやすいストーリーが説明されているので特に言うことなし。設定が魅力的であるので、引き込む要素としては十分なのではないでしょうか。
3 ストーリー
ストーリー:魔王感がおしい
魔王政府とギルドが結びついていて、冒険者が支払う参加費が魔王政府の利益となり、冒険者がダンジョンを攻略した場合は魔王政府が報酬を支払うという形式で、要は冒険者がダンジョン攻略しすぎて魔王政府が金欠になるという流れなのですけど……
なら個人の配信よりも制度の変更とか、やることいっぱいあるのでは??
結構歴史のある制度と仕組みらしく、200年は変わってないっぽいので制度にさすがに問題があるのでは? というか魔物(同族)が倒されてるっぽいのに魔王政府が報酬支払うんですか? という疑問がわりと浮かんできてしまうので設定厨的な人だとツッコミどころ満載かもしれません。
魔王という要素が活かされてるかというと微妙なところ。あまり認知されてない魔法だったり、強かったり、一目惚れしたりという要素は正直逆行する系のVRMMOやダンジョンモノで結構ある要素なので、魔王ならではの要素が薄味。
導入部分なのでその後でまた出てくるかもしれないですが、経営側でしかやってこなかったので現場の問題点を知るとか水面下で制度を改正できるように交渉するだとか、そもそも魔王側の魔物が倒されている、というかエンタメに落とし込まれてますけど人間と魔物の争い事ではあるので、現状をどうにかしようというところ等、「魔王」ならではの目的意識がなく、配信も手探りなので、立場がふわっとしてしまっている。
金欠男がダンジョン配信を進められてそれを始めてみる……というのでも序盤のストーリーラインが全部なぞれる程度ではあるので序盤でのインパクトは薄い。
4 キャラ
キャラ:役割感
そういう役割として出てきます、といった感じでテンプレートなキャラが出てくる。個性が後々出てくるのかもしれませんが、キャラ性は受け入れやすい分、魅力を感じるのはだいぶ後になりそうな印象。
5 世界観
世界観:おしい
ダンジョン配信を目的に意識しすぎかと勝手に思っています。この題材ならストーリーに個性をいくらでもつけられそうなのに、魔王や設定には個性があるのに話上は他作品と差別化できているとは感じづらい。よくも悪くもテンプレート。
6 文章
文章:無難
一人称で、魔王が感情の上下が少ないので、もう少しアップダウンがほしかったところ。
7 まとめ
光る要素があるので思い切りが足りない印象。流行を意識して引っ張られて個性を出し切れてないイメージ。悟〇!
とはいえ序盤部分の話なので途中から化ける可能性もあり。流行りのダンジョンモノを軽く読みたい人は非常にハードルが低いので読みやすいかも。
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