Re:LIFE 〜屠所ノ少女ガ願イシハ〜

『Re:LIFE 〜屠所ノ少女ガ願イシハ〜』

如月笛風様の作品

https://kakuyomu.jp/works/16817330668532672425


異世界転生。それは報われる救済処置のはずだった。

異世界転生。それは幸せになる転機となるはずだった。

誰もが望む、素敵な世界。


無双、スローライフ、学園、貴族……


素敵な、素敵な世界。幸せで素晴らしい世界。


[YES or NO]


 薄暗いディスプレイに表示される、選択肢。


 ――異世界転生を開始します。


 その選択で、何もかも



前置き

 ……初めて傍点という機能を使ってかもしれません。

 いやこの傍点主張強めなので、使ってなかったんですよね。こっち・・・の方がラノベっぽいじゃないですか。という個人的な感覚。


 私の好みってフォローとか星が少ない傾向にありまして。あと更新も続かない……悲しみ。

 まぁもっと評価されてほしいな、伸びてほしいな、と思うわけですよ。


 しかし悲しきかな、私にそんな拡散力はないんですね。


 わりと完成度の高い作品とか、好みの作品って語ること少ないんですよね。ある意味冷静さを失って、客観性が薄れているのかもしれません。


 まとまりが良すぎると項目ごとに語ることも全く同じなので悩むんですよねひじょーに。


 そんな作品のひとつがこちらでございます。


 読んだのは第一章『森の世界』。



1 タイトル&キャッチコピー


タイトル:無難

『Re:LIFE 〜屠所ノ少女ガ願イシハ〜』


 ラノベ感あって、いいですよね。「屠所」という言葉が絶妙ですね。世界観をうまく表現しているんですけど、あまり馴染みのない言葉ではあるので、いまいち表現の巧さを伝えきれない感じ。


 屠所の羊の歩みという言葉があるんですけど、まぁ屠所につれてかれる羊のようにのろのろ歩いている様子を表すまんまな言葉で、要は死ぬ運命が待っているから歩みに気力がないっていうことなんですわ。プロローグを読むだけでそれが伝わるのでまぁイイんですけど「Re:LIFE」はシンプルすぎるし、「〜屠所ノ少女ガ願イシハ〜」もとっつきやすさがあるかというと微妙なところなので、読者があまり増えないっていうのは――まぁ、はい。という感じ。


 好みですけど無難ってところで。


キャッチコピー:明確

『終わり無き転生に、少女はただ『生きたい』と願う』


話の方向性は明確にわかるんですけど、個人的には「――異世界転生を開始します」でいったほうが不気味さを感じられたかも、という印象。



2 あらすじ


あらすじ:おダーク

転生ものだけど流行りとは一味違うぞ、感は出ていると思います、はい。



3 ストーリー


ストーリー:王道

しょうゆラーメンを頼んだらしょうゆラーメンが出てくる、期待通りのお話といったところ。

王道としたのは突拍子のなさは意外とないので、ストーリーラインはいろんな話を読みなれている人からするとある意味王道に感じるかと。



4 キャラ


キャラ:歪

異世界というより異界で主人公がぐっちゃぐちゃになっていく(語弊あり)のストーリーなので異質さを感じるキャラ付け。



5 世界観


世界観:異界

異界がこれでもかとつまっている。表現が癖になるし、話も読んでいて苦しさを感じない。沼。



6 文章


文章:ノベルゲーム的

文章は非常に巧く、読みやすい部類。雰囲気が一時期はやったホラゲーぽさがあるのでノベルゲームというのは個人的な感覚ですね。



7 まとめ

世界観、キャラ、文章がよくまとまっているので正直語ることが多くない。まとまっているということは世界観でもキャラでもストーリーでも文章でも言うことがあまり変わらないのでこういう作品のレビューは書きづらいと感じますね。ホラーゲームで扱われるような「異界」すきすきすき侍には刺さるのではないでしょうか。

刺さりましたし。

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