水葬
『水葬』
相坂様の作品
※作者様が退会されたため現在読めない状態
前置き
話自体が2113文字と少なめなので、書くことがどうしても短めになるかと思います。
読了。
1 タイトル&キャッチコピー
タイトル&キャッチコピー:どシンプル
タイトルは『水葬』
キャッチコピーは『眼窟』
キャッチコピーというより言葉をぶつけていますね。シンプルなのでタイトルとキャッチコピーの良し悪しは判断が難しいところ。悪くはないんでしょうくらい。
眼窟という言葉に関してはありそうな雰囲気がありますが検索をかけた限り無し。眼窩がひたすら検索に引っかかりまして。眼窩の類語でそう言う言葉が使われているのかなと思いましたが特にそうでもなさそうでした。意味合い的には目のくぼみのことであっていると思いますが、眼窟のほうがぽっかりあいたイメージがしやすいのでいいかもしれませんね。なんか情報違っていたらすいません。
2 あらすじ
あらすじ:なし
ないんですわ。これが。作品の長さとタイトルの端的さを考えても無いほうがいいとも思えます。
3 ストーリー
ストーリー:雰囲気ホラー
「死」を「自然」ととらえ、神秘的に思う私の視点や10年経って考えを改める様などは詩的ですね。心情が丁寧に描かれており価値観がはっきりしている。短いながらも冒頭で死(というより自然に溶けこむこと)に憑りつかれ、後半はそれがなくなり雨によって憑き物が流されていくようで、意図したかはわかりませんが物語として綺麗に収まっています。
4 キャラ
キャラ:独特
「私」のキャラが独特ですね。誰かが抱きそうな価値観でリアリティはたっぷり含まれている。
5 世界観
世界観:特になし
現代が舞台っぽいのと「私」が名も知らない人の死を終わらせる話なので特筆すべき世界観はないように思えます。全体的に湿っぽい雰囲気があって、空気感は素晴らしいの一言。
6 文章
文章:文学的
レベルが高い。読むのに何も苦労しない、読ませる文章。表現の幅も恐らく広い作者なのでしょう。ただ長編もこの文章で続けるとダレてしまう可能性があるかも、と思ったり思わなかったり。
7 まとめ
必要なものがそろっている。綺麗に着飾ってもいる。そんな文章と物語。
完成度が高いのであまり語ることもなく、作品を読んだらそこに全部答えがあるよ、というしかないですね。作品ひとつで完結しすぎているのが欠点かもしれない。全体的にフラット。それ以上もそれ以下も出てきづらいというのが個人的な感想。
読みましょう。
ついでに私のも(でしゃばるな)。
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