1月 期限付きの、この時間。

 冬休みが明けた。

 たった二週間だけだったのに、二か月のように長く長く感じたのはなぜだろう。


 つまらない私の話を聞いてくれるその表情も。

 時々寂しそうにするその表情も。

 何もかもが、久しぶりに感じた。


 嫌だった学校も、このクラスも。

 あなたのおかげで、私は今こうして学校に来ることができている。


 会わないうちにあなたはどんどん成長して。

 隣にいたはずのあなたが、今はとっても遠くにいるように感じるよ。


 離れていかないで。


 これは、私のわがままだって分かってる。

 でも、そう願わずにはいられなかった。


 あなたのことを知るたびに、どんどん好きになっていく。


 だからこそ、気付きたくなかった。

 ――この恋は、期限付きのものだということに……。

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