地と戦争について

近頃思う

いまわたしが踏んでいるこの地で

わたしたちと同じ価値の命が奪われていたのか と

歩いているここは 空襲で燃えたはずの場所

いまではビルがそびえ立っている

観光で行ったあのお城も 生身の人間がたくさん殺された場所

いまでは女子高生がスイーツとともに写真を撮っている

今と昔でなにが違うのだろうか

踏みしめているこの地が

以前は戦いによって流された血で 赤く染まっていた

でもいまは緑が芽吹く 優しい世界になっている

前の時代を生きた人々が望んだのは こんな景色だったのだろうか

それとも目の前の命に必死になって 望むことすらしなかったのだろうか


まぁでも こうやって思いを馳せても命は蘇らない

過去のことに手を出すなんて そうそうできない

わたしたちになにができるかといえば

つたえること はなすこと あいすること

過去の出来事を他者に伝え

対立する者と話し

目の前の命を愛する

そうすれば 争いなんて起こらないはずだ

できないというなら それはあなたがそれできていないから

わたしたちは 命を捨ててはならない

捨てたくなっても その命を活かせる場所はたくさんあるさ

たとえば 日本がイヤなら海外にでも行けばいいよ

言葉が通じなくたって いまは翻訳機があるじゃない

新しい自分をみつけれたら 命を捨てたくなったその気持ちが減るはずさ

とにかく わたしたちは生きるの

無職だの フリーターだの 学歴だの以前に

武器をつかって争わない社会を つくる役目を持ってるんだから。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る