心の傷
曇る心
ちょっと短め。いやかなり?
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「うぅぅ…体が痛い。昨日の夜あんなにしたのに…朝からするなんて…」
「えへへぇ、ごめんね?でも、付き合いたてのカップルってこんなもんだよ。たぶん」
私たちは昨日ほとんどベットの上で過ごした。当然ベットの上ですることは決まっていて、私はとても満足気である。ただ…今日は学校があるにも関わらず、朝から盛ってしまい…隣でブツブツと文句を呪詛のごとく吐き続けている琥珀を見やる。
「それに…今日体育があるのに…体は痛いし、跡もこんなに付けて…誰かに見られたら全部未来のせいですからね!」
「ん〜、見られても良くない?私たちクラス公認じゃん」
「私が!!恥ずかしいんです!この万年発情期の淫乱ピンク!!」
「んな!?さすがに辛辣すぎ!だけどあんまり否定できないのが悔しい!!」
くっ、この際認めよう…だけど、やられっぱなしなのは悔しいから反撃を仕掛ける。私に文句を言うなんて100年早かったことを思い知らせてやる!!はっはっはっはぁ!
「その淫乱ピンクに対して、もっとしてぇ///ってお強請りして甘い声で善がりまくってた人はどこの誰だったかなぁぁぁ?」
「は、はぁ!?そそそそそんなこと言ってないです!!」
「確か、昨日撮った動画が…あっ、これだ」
「ちょぉぉぉぉ!?なんでそんなの撮ってんですか!!そんなの許可した覚えは無いです!」
ふふふ、それはそうだろう。もちろん私が勝手に撮ったものだからね!これは家宝にするしかない。もしかしたらたまに使うかもしれないけど…え?ナニに使うのかって?まあ、それは、ね///
「…なんでそんな気持ち悪い顔してるんですか?」
「……」
そんな風に愉快な登校も終わり。2人で教室に入る。ザワザワとしていた教室が少し静かになる。視線の大半がこちらを見ているようだね。
「おやおや、昨晩はお楽しみでしたね?」
そうニタニタとした笑みを浮かべながら親友がからかいに来た。ここで赤面し、動揺するのは三流!!一流である私の返しはこう!
「うん、とっても楽しかった…心身ともに潤っちゃった…でも私としてはまだ啼かせ足りないかな///」
まだ少しザワザワしていた教室が一気に凍りつく。胸を押えて苦しそうにしているのが5割、赤面している人は3割。呆れたような視線を送ってくるのが2割といった感じだ。ちなみに我が親友は呆れたような視線を送ってきてたよ。隣にいる琥珀は顔を赤くしてプルプルしてた。可愛いね。
「まあ、なんにせよ、上手くいってるようでよかったよ。あんまり羽目外しすぎないように〜」
「りょーかいしましたぁ」
ついでに琥珀にしか聞こえないように耳元で…
「今日もたっぷり可愛がってあげるね?」
と色気たっぷりの声で囁いておいた。
琥珀をノックアウトした私は悠々と自分の席に着く。親友に耳元で何言ってたのと聞かれたので本日の可愛がり予定を伝えただけだよと言っておく。
面倒くさい授業が全て終わりやっと放課後。
どんな風に可愛がろうかなぁぁなんて考えていると
「変な顔して…どうせこの後何するか考えてんでしょ?ほんと変態だよねぇ、あんたは」
「ふへへ、まあ、あと三日はハメ倒すつもりだからね!」
「姫咲に心底同情するわ。あと、付き合えて舞い上がってるんだろうけどさ、多分あの子はまだ…「未来?私、少し野暮用があるので先に帰ってて良いですよ〜」
「えー?待っとくよ?」
そう返すと分かりましたーっと言って教室から出ていく。で?なんて言おうとしたのー?と聞くと、はぐらかされてしまった…
教室の中には私1人…暇だなぁ。早く帰って来ないかなぁぁ。なんて考えていると10分程で琥珀が帰ってきた。さっさと帰りますかぁってことで琥珀と手を繋ぐ。繋いだ時なぜがビクッとしていた。
「琥珀?どうしたの?」
「なんでもありませんよ?」
なんだか不信感を覚えつつも特段気にするこ
となく帰路を辿る。行きとは違い静かな帰り道。横目で琥珀を見ると暗い顔をしてた。
なぜ暗い顔をしているのか、それを知るのは少し先の話。
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