SCP-0005-RYO 膨れ上がる食欲
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル:
SCP-0005-RYOは、サイト-██の標準収容室に収容されている。オブジェクトは定期的に清掃され、無害な状態を保つために、最低限の食物を毎日与えることが義務付けられている。過剰な量の食物が与えられることがないよう、担当職員は注意深く管理する必要がある。実験や観察を行う際は、適切な監視体制を整え、指定された時間内での実施に留めること。
説明:
SCP-0005-RYOは、丸みを帯びたかわいらしい姿をした小型のぬいぐるみのような存在であり、サイズは約20cmほどで、表面はふわふわした白い毛に覆われている。SCP-0005-RYOは通常、人に対して無害であり、静かに存在している。しかし、SCP-0005-RYOが食物を目にすると、その「食欲」が異常に増幅される。
SCP-0005-RYOの「食欲」とは、物理的な形で表れるもので、見た目には小さな口のようなものが現れ、食物を吸い寄せる。通常の食物に加え、SCP-0005-RYOはキャンディーやお菓子、さらには果物など、甘いものを特に好む傾向がある。食物が近づくと、SCP-0005-RYOは興奮したように軽く震え、喜びを表現する。しかし、一定量以上の食物を与えると、その「食欲」は異常なまでに膨れ上がり、周囲の物を次々と吸収しようとする。この状態が続くと、オブジェクトの形態も次第に変化し、ふわふわした外見から不気味な姿へと変貌することが確認されている。
食欲の膨れ上がりを抑えるには、SCP-0005-RYOをしばらく暗い場所に置き、外部からの刺激を遮断することで元の無害な状態に戻すことができる。
発見経緯:
SCP-0005-RYOは、神奈川県横浜市の古びた雑貨店で発見された。当時、店主がこの「ぬいぐるみ」が突然食卓の食べ物を吸い寄せる現象を目撃し、恐怖を感じて財団に通報した。財団エージェントが現地調査を行い、SCP-0005-RYOが回収された。その後の調査で、このオブジェクトの異常性が確認された。
実験記録:
実験0005-A
目的: SCP-0005-RYOの「食欲」の範囲と持続時間を確認
結果: SCP-0005-RYOに一定量の食物を与えたところ、食欲が急激に膨れ上がり、直径50cmほどに膨張。周囲の物体を吸収しようとしたため、直ちに収容室を暗室に変え、オブジェクトを鎮静化させた。
実験0005-B
目的: 甘い食物に対する反応の観察
結果: SCP-0005-RYOは特にチョコレートに強く反応し、喜びを表す行動が見られたが、過剰摂取により異常に膨張。再び暗室に移し、無害化した。
注意事項:
SCP-0005-RYOは基本的に無害であり、かわいらしい姿をしているが、その「食欲」が膨れ上がると周囲に被害を及ぼす可能性があるため、過剰な食物を与えることは避けるべきである。オブジェクトを扱う際には慎重な対応が求められるが、通常時は愛らしい姿で収容室内を静かに漂っている。
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