第6話 中国人とは何か(中国人の強さ)

  大変だ、大変だと大騒ぎしながら、何が大変なのか、冷静に・具体的にその問題点を明らかにし、即座に現実的な問題解決策を模索し、大胆・機敏に対応・実行する。

猿のように敏感・機敏で、狼の如く組織的に、正確で辛抱強い問題解決のアルゴリズム(手法)を組み立て、虎のように大胆に実行する。

しかし、更に素晴らしいのは、それだけ世の変化・進化を敏感に感じ取り、機敏に対応しながら、鳳の如く、象の如く、大山(たいざん)の如く「悠揚迫らず」の心を失わないこと。

表面的、現実的・実務的には敏感で機敏でありながら、その心はゆったりとして、こせつかない(こせこせしない)。感性は敏感で行動は機敏だが、心は慌てず畏れず(畏縮しない)。とてつもなく大きな神の目線で、人間的な事象・出来事に対応する。

徹底的に人間らしく人間社会で対応しながら、その心は神の目線でいられるのが、中国人の最大・最強の強み。

頭が良いとか運動能力に優れているとか、器用だとか要領が良いというのは、彼らの精神的パワーのもたらす目に見える部分(形而下世界)という結果にすぎない。

目に見える結果ばかりを見て、その結果を導き出した中国人の思考過程や、更にそれを生み出した彼らの根本精神世界(形而上世界)を見落としてはならないだろう。

現今(当節)、あまりにもユダヤ的・韓国的・台湾客家的な感性で物事を見る目を植え付けられている日本人は、この際、「コペルニクス的転回「(カントの言葉)をして、自分たちの根本的な思考原理を変革すべき。否、縄文人として本来もっている何万・何十万年という規模での、長くて規模の大きい思考原理に立ち返るべき、といった方が良いだろう。

たとえば、中国人が中国人たる存在となる(根本思考を維持する)ために、14億の人間が毎日「無意識に行なっている太極拳」によって、縄文人本来の思考原理を呼び戻す。

明治維新以来これまで刷り込まれてきた、ユダヤ人や韓国人・台湾客家といった「あまりに人間的な思考・心的過程」から距離を置いてみる。

今まさに、そういう必要性が高まっているのではないか。

ピータードラッカーの経営書(のようなノウハウ本)を読むなら、「中国古典籍」や「西遊記」といった根本思想を、先ず日本人(縄文人)として体得・感得してからにすべきだろう。

どんなに高性能な機能を持つ豪華客船でも、その操舵室に舵機も羅針盤も無いのでは、「道に迷う」ばかりで、目的地へ着くことはできないのだから。

「理論を知らずして実地練習にのみ汲々たる者は、舵機も羅針盤も失える船に乗る水先案内人の如し。その行く手定かならず。実地練習は、常に正当なる理論の上にこそ立つべけれ」(レオナルド・ダヴィンチ)

 "He that is taken with practice without science, is but a pilot in a bark without helm or compass, never being certain whither he is going.  Practice ought always to be built upon good theory. (LEONARDO DA VINCI)"

理論以上に根本思想の大切さ、ということですが。

2024年3月31日

V.2.1

平栗雅人

 

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