アーク刑事 激フレンズ ＳＥＡＳＯＮ８

第13話：槍のくのいち

チャプタ―１

ここは、照明室である。

私達は、室内の片づけをしていた。

「これは、いる。これは、いらない。」

「分別してるのか。御苦労さん。」

「結構、片付いたな。」

「後、もうちょいです。」

「掃除機で、ギュイーンっと。」

「やっと、終わったぞ。御苦労さん。」

チャプタ―２

ここは、東海である。

そこには、ファーレが居た。

「フフフッ。私がベヘル獣になって。」

ファーレは、ベヘル獣「ベヘルドース」に変身した。

「キシャーッ。」

チャプタ―３

私は、ベロイヒＱに乗って、八潮辺りを走っていた。

「敵のボスは、誰なの？」

「ダイサンシャという奴だ。支配の力が、そいつのエネルギーの源らしい。」

「だから、集めてたのね。」

チャプタ―４

ここは、平和島である。

ベヘルドースは、そこで、街を破壊していた。

「クククッ。臭くしてくれる。」

「ウワーッ。キャーッ。」

私は、そこへ辿り着いた。

「ベロイヒスタンバイ。」

私は、くのいちファルシ　タイタニアモードに変身した。

チャプタ―５

「そこまでよ。」

「な、何者だ？」

「破壊をさらす忍。槍のくのいちファルシ。見参。」

「テメエタチ。」

ベヘルドースは、十体ものテメエタチを召喚した。

「キシキシーン。」

「えいっ。」

私は、手裏剣で、テメエタチ達を一掃した。

「キエーッ。」

チャプタ―６

「はーっ。でやーっ。おりゃーっ。」

私とベヘルドースは、互いに攻撃しまくった。

「喰らえ。幻衝力の缶詰。」

ベヘルドースは、蓋を開けてから、幻衝力を放った。

「ウワーッ。臭っさーい。」

「フフフッ。戦力喪失ね。」

ベヘルドースは、ヒレで、私を斬り裂いた。

「ウワーッ。臭くて戦えない。」

そこへ、一人の新たな正義の味方がやって来た。

「困った子猫ちゃんだね。」

「な、何者だ？」

「破壊を始末する忍。斧のくのいちフォール。参上。」

「あなたも喰らいなさい。」

ベヘルドースは、蓋を開いてから、幻衝力を放ったが、簡単に回避された。

「僕にとって、男も女も怪人も子猫ちゃんなのさ。猫神の牙。はーっ。」

くのいちフォールは、両手から、幻衝力の巨大な牙の幻覚を放った。

「ウワーッ。臭っちゃーい。」

「そこの子猫ちゃん。今だよ。」

「私は、そんな風に呼ばないで。ベロイヒライフル。」

私は、ベロイヒライフルを両手で持って構えた。

「聖幻衝。ベロイヒフリーデン。」

私は、ベヘルドースを浄化した。

「フリートリーベント。」

ベヘルドースは、ファーレに戻った。

「あ、あれ？　この次は。くっ。」

ファーレは、消えるように去って行った。

くのいちフォールは、既に去っていた。

「子猫ちゃんって・・・。」

チャプタ―７

「私の邪魔をするな。はーっ。」

ダイサンシャは、幻衝力の水を放った。

「ウワーッ。この水は？」

そこへ、ベロイヒロスマルスがやって来た。

「済まん。今回は、この状態が、精一杯だ。」

「だったら、宇宙まで、飛ばして。」

「理解った。せーのっ。」

ベロイヒロスマルスは、尾びれで、私を宇宙まで飛ばした。

「ウワーッ。」

チャプタ―８

私は、宇宙へ辿り着いた。

「太陽系から、かなり進んだみたい。」

やがて、私は、ダイサンシャの元へ辿り着いた。

「そこまでよ。」

「来たか。そこだけは、誉めてやろう。クククッ。」

ダイサンシャは、両手から、破壊の水を放ったが、私は、ブレードギラーで

しのぎきった。

「支配の力で何をするつもり？」

「決まっているだろう。破壊さ。支配する力を変換してな。」

「支配しても、何の意味も無いわよ。」

「そうだ。だから、私が悪用してやるのだ。支配する力のみの我がな。」

ダイサンシャは、全身から破壊の波動を放った。

「ウワーッ。だったら、私がその力を消してあげる。」

「ふざけた事を抜かすな。この元正義の味方である私にな。」

ダイサンシャは、破壊の炎を吐き出したが、私は、びくともしなかった。

「な、何だと？」

「ブレードギラータイタニアフリーデン。」

私は、大自然の力と自分の気と魔力と幻衝力を一つにして、ブレードギラーの

刃先から、聖なる巨大な槍を放った。

私は、ダイサンシャの心の中に入った。

チャプタ―９

「ここが、ダイサンシャの心の中ね。あれは・・・。」

私は、そこで、瓶の中に閉じ込められている蛸を見つけた。

「閉じ込めやがって。支配してくれる。フハハハーッ。」

「中から出してあげる。」

私は、瓶の中から、蛸を取り出した。

「どうして、助けてくれるの？」

「もう、支配する事なんて、考えなくて良いのよ。」

「うん。理解った。さようなら。」

蛸は、白い光に包まれて、消え去った。

私は、いつの間にか、宇宙へ戻っていた。

「支配する力が。何故だーっ？」

ダイサンシャは、超新星爆発みたいに大爆発して消滅した。

チャプタ―１０

そこへ、ベロイヒフリートがやって来た。

「弥籾。良くやったな。」

「うん。これで、やっと。」

「まだ、終わってないぞ。この事件の真犯人は、首領と呼ばれている

　謎の人物だ。」

「首領？」

ベロイヒフリートは、私を乗せて、地球へ帰還した。

チャプタ―１１

三日目。

ここは、新宿駅の隠し部屋である。

そこには、首領と呼ばれている謎の人物が居た。

「ダイサンシャも駄目か。」

首領は、コンソメスープを飲んだ。

「次は、あいつだな。クククッ。」

チャプタ―１２

私は、ベロイヒＱに乗って、西新宿辺りを走っていた。

「もしかして、駅の中？」

「らしいぜ。信用不足な情報だけどな。」

「とにかく、行こう。」

「ああ。もうすぐで着く。」

「ベロイヒスタンバイ。」

私は、くのいちファルシに変身した。

チャプタ―１３

新宿駅へ辿り着くと、そこには、五十体ものライカン兵が居た。

「キエーッ。」

私は、ベロイヒＱに乗ったまま、強行突破した。

「キエーッ。」

「行って来る。」

「気を付けて。」

私は、駅へ侵入した。

チャプタ―１４

「これは、爆弾？」

私は、一つずつ破壊して、奥へと進んで行った。

そして、首領に遭遇した。

「そこまでよ。」

「な、何者だ？」

「破壊をさらす忍。槍のくのいちファルシ。見参。」

「ライカン兵。」

首領は、十体ものライカン兵を無線で呼び出した。

「キエーッ。」

「シュート。」

私は、ライカン兵達を一掃した。

「キエーッ。」

チャプター１５

「はーっ。でやーっ。おりゃーっ。」

私と首領は、互いに攻撃しまくった。

「喰らえ。幻衝光線。」

首領は、杖から、幻衝力の光線を放った。

「ウワーッ。」

「止めだ。喰らえ、必殺：ノイズキャンセリングイヤホン。」

首領は、ノイズキャンセリングイヤホンを装着した。

「どうだ、参ったか。ん？　しまった。外音が遮断されてしまった。

　あわわわっ。」

「脚幻衝。はーっ。」

私は、飛び上がってから一回転し、フルパワーの蹴りを決めた。

「ヌオワーッ。」

首領の仮面は、真っ二つに割れて落下したが、下に同じ物をかぶっていた。

「クククッ。ここまでとは。フハハハハーッ。」

首領は、二等辺三角形の飛行物体に乗って、空の彼方へ飛び去った。

「逃げられちゃったわね。」

エピローグ

チャプタ―１

ここは、照明室である。

「弥籾は、何処へ？」

「さあ？　それより、点検だ。」

「はーい。戻って来ますかね？」

「たぶんな。今は、気にするな。」

チャプタ―２

私は、ベロイヒＱに乗って、走っていた。

場所は、想像に御任せします。

「今は、戻らない方が良い気がする。」

「それは、誰でも考えそうな事だけどさ。本当に良いのか？」

「うん。とにかく行って。」

「よし。しっかり、つかまってな。」

ベロイヒＱは、加速した。

破壊をさらす忍。槍のくのいちファルシ。見参。

―　完　―