第3話 課金オプション

〜一日目〜

入ってみたら暇だな。持ち物は全部取り上げられたし、スマホも無いしでマジで最小限だな。

なにかの実験施設なのだろうか


腹が減ったから料理をした。

食材は缶詰が主で、想像していた怪しい薬などもない。

鶏肉の煮物の缶詰とレンチン飯を食べた。美味かった。



〜五日目〜

五日目になった。


黒服の男が部屋に入ってきた、何かと思ったが開始前に言っていた事を思い出して納得した、そして何の用かと思う間もなく黒服はこう言った

「そろそろ娯楽に飢えているんじゃないでしょうか?」


即座にこう返した

「そりゃそうだ!!!食い物と布団しかここにはねぇ!!!!!なんなんだよ!!!」


黒服はある"提案"を持ちかけてきた

「あの一億円の一部を消費して、娯楽を手に入れられるとしたらどうです?」


俺はこう返す

「価格と内容によるな。一緒にボードゲームでもしてくれるのか?」


黒服は少しニヤけてこう返す

「流石にボードゲームはないですが、今回あなたに入手する権利があるのは"漫画"です。任意の漫画を最大10巻譲渡しましょう。一冊1000万円でどうです?」


俺は笑いながらこう返した

「ぼったくりだな、100円でなら買ってやるぜw」


黒服は急に真面目な顔をした

黒服「さすがに1000万円は冗談です。一冊10万円ですよ。」

俺「(それでも十分ボッタクリじゃねえか!!)

黒服「今からあなたは1年ここで暮らすのです。娯楽もなしに生きていけるはずがないでしょう。もっとも、死んでもらってもこちらは構わないのですが。」

黒服「10巻買っても100万円。それに1年過ごせば1億円手に入ります。1億円-100万円でも9900万円。十分ありますよ?」

黒服「まあ15分時間をあげます。"体験版"としてその時間は一冊だけ漫画を貸してあげますよ」


久しぶりの漫画、というか娯楽品自体5日ぶりなのだが。15分というのは一瞬のように感じられた。だが黒服がやってきて俺から漫画を取り上げた

黒服「体験版はここで終了です、続きは製品版で。 買う気になりました?」

俺「...正直、ガチで悩むな」


結局この時、俺は5冊の漫画を購入した。

ボロボロになるほど頻繁に読んで、意外とすぐ飽きた。

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-借金生活- @tesu-PC-suki

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