第27話 ヒーリングポーション

「これぐらいで大丈夫だろ」

 

 俺がそう言い炎蛇を消すと、トレントの体は燃やされており完全に力尽きていた。

 

 しばらく経ったあと、ようやくトレントの体を燃やしていた火が消えていく。

 

 そんな様子を見て俺は完全に倒せただろうと判断し、リサの元に駆け寄る。

 

 リサは壁に激突した衝撃でぐったりしているが、ユキが介抱してくれていた。


「た、倒せたの? あのトレント」

 

 リサは心配した表情で俺にそう聞いてきたので、俺はグッと親指を立てて笑う。


 するとリサは安心をしたのかふにゃっと笑うのだった。

 

「ユキもありがとう」

 

 リサは安心しきっていたのか、ユキにお礼を述べる。


 するとユキは照れ臭そうに少し顔を赤らめていた。

 

「べ、別にいいわよ、それはそうとリサの攻撃も見事だったわ」

 

 そう言ってリサの攻撃を褒める。


 先ほどのトレントの攻撃は俺やユキにとって予想外であったし、いくらAランク探索者といってもあそこまで対応できない。


「一応リサに回復アイテムを幾つか渡しとくから、使ってくれ」

 

 俺はそう言うと、ステータスを開き、アイテム欄から回復アイテムを2つ取り出して、リサに渡した。

 

 俺が渡したのはヒーリングポーションだ。

 

 ダンジョン内周辺に生えている薬草を調合したもので、効果は即時回復。

 

 毒や麻痺に対しては効果は無いが、疲労などの状態を回復させることが可能だ。

 

 ポーションを受け取ったリサはそれを飲むと、すぐに効果を実感したようで嬉しそうな表情をしていた。

 

 ちなみにヒーリングポーションの他にもMPを回復させるアイテムがある。


 MPは魔法を消費すると減るので、俺は適度に飲むようにしている。


 ダンジョン内で薬草を見つけたら優先して採っているので、今のところは枯渇することはないがな。

 

 そしてポーションである程度回復したのかリサもすでに立ち上がっており、早速ダンジョン攻略を再開することとなった。



―――





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なんか俺、古代魔法を遊びで使っていたら人気配信者を助けてしまった件~そしたら動画がバズりすぎて大変なんですけど!?~ @Soraran226

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