第12話 レベル2の魔法
「さてと、今日は魔法書でも読むか」
家に帰宅した俺は、魔法書を開き魔法について学ぶ。
様々な魔法があるが、その中でもやはり気になったのが炎系だ。
上手く制御できれば広範囲を焼き払えるだろうし、夢が広がる。
「今俺が使える魔法がレベル1の《炎槍》、《炎球》、《炎壁》の3つか」
本来レベル1の魔法を3つ使えるだけでも凄いらしい。
ネットサーフィンをしていると魔法についての講座動画が結構あるが、基本的に魔法は一種類しか使えないことが多く、習得するのだけでも相当な時間が掛かるという。
だがやはりまだ解明されていない部分が多いらしく、魔法について頭を悩ませている様子が動画の所々に伝わって来る。
「俺のスキル《解読》ってまじで当たりだな、まあ魔法書が無かったら意味が無いけど」
ネットで魔法書について調べてみたんだが、基本的に高難易度のダンジョンじゃないと見つからないらしい。
しかも数が少ないらしく、手に入れることすら困難な品物だ。
「俺が拾ったこの魔法書って、誰かの落とし物だったりして」
そんな事を考えつつ、俺は魔法書を読む。今回はレベル2の炎魔法を覚えたい。
五階層までならレベル1の魔法でもクリア出来るが、十階層を目指すとなると、やはりもう少し使える魔法が欲しいところだ。
俺は魔法書を解読していくとレベル2の炎魔法、《炎蛇》という魔法を見つける。
レベル1の魔法よりは少し強力で、射程も少し長いみたいだ。
蛇のような炎の塊が対象に絡みつき、焼き尽くすらしい。
俺は早速その魔法を徹夜で覚える事にするのだった。
◇
「ふぁあ……よく寝た、そういえば魔法覚えてたんだっけ……」
翌朝、俺が目覚めると時刻は朝の7時だ。
まあレベル2の炎魔法をきちんと暗記したし、後はダンジョンで反復練習をすればいい。
そんな事を思っていると俺のスマホにメッセージが届く。
どうやらリサからのようだ。
メッセージには、『今日はダンジョン攻略の日だよ! 配信もするからね! 』と書いてある。
俺はその言葉を見て一気に目が覚めた。
今日のダンジョン探索が楽しみすぎて、高揚感が高まってくるのを感じる。
「よし、行くか!」
俺は早速装備を手に取り、準備を整える。
そして直ぐにダンジョンへ向かったのだった。
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