2 TS銀髪美少女、親友に公開耳舐めプレイ強行



「うーん………次はオタクくんかぁ………まぁいっか襲っちゃえ♡」



わたしは本能の赴くまま、次のターゲットを捕捉。



「解釈違いですぞwww銀髪薄幸美少女は奥ゆかしくあるべきですなwwwんんっwww」



わたしに惚れちゃったのか昔の2ちゃんねらーみたいな話し方になってるメガネのヒーローを追い詰めていく。



………え?動揺して口調変わっただけで惚れてない??


うるさいなぁ。そういうの気にしたほう負けじゃん??



「美少女に攻められて嫌な男なんて居ないよねぇ??」

「ううんwwwやっぱり思ってたのと違いますぞwwwファーストキスはメインヒロイン系美少女とやると思ってたんですがなwww」

「口ではそう言っても、身体は正直だもんねぇ?」

「いやぁ………これはこれで悪くないですなwwwおねショタの気分を体験できましたぞwww昇天www」

「………ちゅ♡」

「ガッデムwww」



そんなオタク眼鏡の初めてを奪い、ついでに上裸にして肌の感触も味わっておく。




「ガリガリにありがちな浮き出た肋骨♡よわよわですてき♡」

「ヒエッ………」



不摂生の象徴である骨の数々を一通り愛でていると、残りのツンツン少女がこちらを恐怖の目で見つめる。



「いっしょに…………気持ちいいこと、する?」

「しないわよ!?」



眼鏡の匂いを嗅いで悦に入るわたしを拒絶する彼女の強い眼。



「そういう子ほど…………堕としたくなるんだよね♡」

「…………なにッ!?一瞬で近寄ってきた!?」


「知ってる?恋や愛に感情を全振りした人間はね―――」


「いいから離してよ!?」



そんな彼女に刹那のうちに接近し、その身体を地面へと叩きつけた。

抵抗の言葉を吐く少女に、わたしは告げる。

わたしの、あるいは朝倉梨央としての、矜持を。




「―――獣になるんだ」




きっと彼女は。

ヒーローとしてモテモテで、私生活に不自由なく。

道行く人にも声をかけられ、有頂天で。

彼氏でも作って、幸せによろしくやってるんだろう。

今の現状に満足して、たいした努力もしないまま。

雑なメイクは、その最たる証拠。





―――そういう負け犬は、いずれ獣に狩られるんだよ。



わたしみたいな、恋と愛と性欲に全振りした獣にね。





「ざぁんねん♡愛と快楽に堕ちちゃえ♡」

「ひぃ…………♡」



トドメのキスをかまして、彼女は意識を失う。



なんとなく本能で察するけど、わたしの攻撃………というか接吻には、結構な快楽が伴うみたいだ。

みんな幸せそうに意識を失っていく。



この少女も、明日もこの感覚を覚えていて。

百合に目覚めるか、創作物にハマるか、よりアブナイ恋愛へと溺れるんだろう。


………ま、わたしは責任負わないけどね!どうぞ幸せな恋愛を☆










《ねぇリカ。貴女ヤバいね》



ある種の無双を終え、一段落。

さっきの大立ち回りではだけた衣服を勢いのまま脱ごうとしたんだけど。

お母さん達が一斉に子どもの目を塞いだので、一応の理性を働かせて整える。



そんなことをしていると、脳内のイシュタルがまた話しかけてきた。



「えぇ〜?気持ちよかったよ??」

《普通の戦闘ヒロインなら戦闘後に「気持ちいい」って感想出てこないから。さすがのわらわもドン引きで若作り止めたわよ》

「えへぇ………♡これで今日のぶんの狩りは終了かなぁ♡」

《変身解いて男に戻った時ヤバそう。死なないでよ?》

「…………!!わたしのト・キ・メ・キ・センサーに反応あり!!お次のワンちゃんかな!?わたしが襲っちゃうゾ☆」

《わらわはとんでもない子を魔法少女にしてしまったのかも………》



ちなみに、外からだとイシュタル見えてないから、たぶんわたしの独り言に見えてる。ヤバイヤツ扱いされちゃう…………けどさっきの立ち回りと比べたら些細な問題だよね!







「騒動を聞きやってきた!!我ら特任ヒーロー【ヤングアダルト】がお前らの悪事を許さない!!」




そんなこんなしていると、またヒーローたちがやってきた。

今度は男2人、女2人、性別不明1人という構成だ。修羅場でも発生しそうな人数配分………。あと性別不明な子はいったい………。



「ここでヒーロー3人が瞬殺されたと聞きやってきたのだが………。

 え?敵1人だけ?マジ??」



しかし、そのリーダー的な少年がわたしのことを視認し………口をあんぐりさせていた。



「しかもめちゃんこ可愛いんだけど………??」



そしてわたしも唖然とする。



「えっ…………君は…………!!」



なぜならそのリーダーくんは。







早都はやと…………!!」




わたしの親友かつ皐月の想い人、二条にじょう早都であったから。




「………俺の名前を知っているだと?」

「えっとそれは」


「…………ふふふ!!それほど俺は有名になったってことかな!!やっぱ俺かっけぇもんな!!」


「バーカあーほドスケベ」

「いやお前のほうがドスケベだけどな!!」



二条早都。

新進気鋭のヒーローであり、俺の同クラスの親友。高身長イケメン。モテモテの嵐。

ただご覧の通りドアホ、かつ脳内ムッツリスケベである。コイツにSNSのエロ垢を何回見せられたことか。



いやしかし、アホでよかった。正体バレの危険もあったしね。



《あ、ヒーローたちと違って、悪の組織は認識阻害効いてるから大丈夫だよ。基本バレない》



あ、そうなんだ。

てかこの脳内ウ◯キペディア何気に有能だよね………。




「さてさて、そんなドタイプ美少女を虐めるのは癪なんだけど、俺達はヒーローとして悪の組織を懲らしめなきゃいけない!!」



そんな中、早都の口上が飛んでくる。

………いちいち中継のカメラにキメ顔すな。ダサいよ?



「初めて見る顔だし、君の所属と名前を聞こうじゃないか!!」



その言葉に続くように、他の同伴ヒーロー4人とギャラリー、テレビカメラがわたしに向けられる。


………折角だし、派手にやっちゃうか。

カメラにも記録してるし、への間接的な効果も期待できるしね。



「わたしは―――」



宣言を待つヒーローたち。

そこまで聞こうとする紳士的な態度に敬意を評しつつ、わたしは―――










「ふーっ…………♡」


「んんなぁッ!?」




早都の耳に、息を吹きかけてやった。




「ぺろっ…………ちゅぱっ…………」


「にゃぁぁぁっ!!」




ついでに、舐めてあげた。




「あらら………♡興奮しちゃったねぇ………♡」

「やめろ!!頼むほんとやめて!!」

「やーだ♡だって名乗ってないもん………」




口では抵抗しつつも、情けなくなっているその表情を拝みつつ。

わたしはコイツにだけ聞こえるように、囁く。

えーっと、わたしの所属は………。




「わたしは魔法少女のリカ………。

 所属は、【自由とヒステリー】だよぉ………?」



「じ、自由とヒステリー……!?ってことは………!?」



にひひと笑いながら後退するわたし。早都が見知らぬ美少女とよろしくやってたら、ワンチャン皐月が幻滅するかもだしね。



しかし、早都はやべぇやべぇと慌てふためき………。

付近のギャラリーに向けて、叫んだ。







「皆さん!!この娘………リカの所属は【自由とヒステリー】だそうです!!



 つまり―――が来ます!!!



 今すぐ子どもたちの目を塞いでください!!付近にある刃物と保育グッズを隠してください!!テレビ局の皆さんはモザイク処理の準備をしてください!!!時間がありません!!!」




その言葉と同時に、わたしの目の前に2つの人影が現れる。





左側前方には、黒髪をボブにし、巫女服と軍服のデザインをミックスした白黒の衣装が特徴的な女性。

子どものようなあどけなさを残しつつ、耳に10個以上空いたピアスが大人っぽさを演出していた。




「んー??私のことかな??処す???てかその前にこの子に首絞めてもらおーかな???でも男との首絞め自傷プレイも捨て難いかも??えへへー♡」




その言葉の主を視認すると―――ギャラリーから歓声と悲鳴が上がった。




「出ました!!ドM淫乱激重バーサーカー、ユキです!!!

 皆さん刃物を隠してください!!『私を殺して貴方も死のう??』って言ってきます!!」







そして右側前方には、紫がかった髪をおさげに結び、こちらはゴスロリと軍服の意匠を併せた紫ベースの衣装の女性。

姫カットにした垂れ髪が上品さを引き立たせ、低めの身長も相まってお嬢様っぽさが際立っている。




「あらあらまぁまぁ。人の気持ちも考えられない赤ちゃんみたいな子は、わたくしが教育しなきゃいけませんね?女の子は特にお尻ぺんぺんしなきゃいけませんよね??」




その言葉の主を視認すると―――ギャラリーからまた歓声と悲鳴が上がった。




「出ました!!ドS百合変態幼児プレイ、サヤです!!!

 皆さん保育グッズを隠してください!!『赤ちゃんはわたくしがおしおきします』って言ってきます!!」





その2人、そしてわたしまで含めて3人を纏めて視認した早都は、再度絶叫する―――








「このリカって魔法少女、メンヘラ激ヤバ魔法少女軍団の新入りです!!!

 皆さん、命より先に貞操を守ってください!!!アイツらは歩く規制対象です!!!」






対して左右の魔法少女2人は、いかにも友好的に、仲間を迎えるように手を差し出してくる。




「貴女が新入りの魔法少女ちゃんよね?

 よろしくね〜!!私ユキ!!

 一緒に命を危険に曝して殴った敵から愛を受け取る、そんな最高の体験しようね!!」



「わたくしはサヤです。よろしくお願いしますね!

 世間知らずな赤ちゃんたちを、1から教育し直してわたくしたちに愛を捧げてもらいましょう!!」




そんな素敵な歓迎に、わたしも同調して応える。




「こんにちは!わたしはリカと申します!

 ヒーローたちを恋と快楽に溺れさせて、わたしたちへの愛を全力で育んでもらいましょ!!」




…………ってことで。

わたしこと新米魔法少女リカ、愛を叫ぶ悪のメンヘラ魔法少女の仲間入りを果たしました。


やっぱ、愛の力って人を結びつけるね!!

 

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