第2話 眼鏡ヒロインはかぐや姫⁉︎②
——帝との対面にて
「——で、帝よ。ワシの輝夜を娶りたいというのかのぉ。」
——ドゴォォォォォォォォォン
「「「私は認めませぬ!輝夜たんは私と生涯を共にするのです!」」」
「“輝夜ふぁんくらぶ”でしたか、あなた方は黙っていてくださいね。私は翁と輝夜に話しているのです。私は心から輝夜と結婚したいと思っています。そちらの輝夜が良ければですが。」
「どうじゃ?輝夜。」
——ぽわーーーーー
「輝夜……?大丈夫かのぉ?」
「あっ、はい、大丈夫ですよ、おじいさん。それで……なんの話でしたか?」
「輝夜さんは私の妻になる気はありませんか、という話ですよ。」
「この人イケメンだからむしろこっちから頼みたい(小声)……あっ、今日二人で過ごしてみませんか。双方良いと思ったら正式に、と。どうですか。」
「おぉ輝夜は素晴らしい才もお持ちのようだ。ぜひ一緒に過ごしたいな。し、しかし、一つ聞いてもいいだろうか。その目のところに掛けてあるものは……なんだい?」
「眼鏡です。これは着物など相手に私の印象をよく見せるものなのです。」
——輝夜視点——
カッコ良すぎる帝が私の婚約者になりそうです!
私の名前は葉月。令和の日本にいたはずの中学二年生です。学校が爆発して吹き飛ばされたと思ったら竹の中にいました。どうやら私は“輝夜”として過去に飛ばされてしまったようです。ですが私にも一つ疑問があるのです。それは“眼鏡”です。爆発の時にもつけていた眼鏡が輝夜になっても残っていたのです。成長に合わせて眼鏡も大きくなっていきました。伊達眼鏡ですが。
「輝夜、これが天の川ですよ。」
「綺麗ですね。帝。」
今、私は帝と呼ばれている偉い人と夏の夜空を眺めています。尊い死にそう……
どうやら帝は私と結婚したいそうです。私も断れない……元いた世界では陰キャの地味な女子として過ごしてきたからあっちには未練はないわ!こっちで結婚してしまうのもアリかもしれないです!///
良い雰囲気のまま、今日はお開きとなりました。
そういえばかぐや姫のお話って最後輝夜が月へ帰っていってしまうのよね……確か八月の満月の日に。
——キュピーン
私、わかってしまったわ。次の満月の日につきからのししゃがやってきてしまう……!どうしましょう、このままでは帝が悲しんでしまう……しかも私も帝と結婚できない!とりあえず帝やおじいさん達に相談しましょう。
〜〜〜〜〜〜
最終話は午後5:30に公開します。
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