第5話 新メンバー加入!

家に着いた僕は夕飯を済ませ、自分の部屋で次の試験の勉強をしていた。だか、そんな時僕のスマホに電話が掛かってきた。

僕はスマホを手に取り誰から電話が来たのか確認した。電話を掛けてきたのは夢咲さんだった。何か話したい事でもあるのかな?

まぁ、休憩がてら夢咲さんと通話するかぁ

僕は応答ボタンを押した。


「もしもし、碧星君。今大丈夫?」


「今は休憩中だから暇だったよ。何か話したい事でもあったの?」


「その、今日の学校の事や色んな事をお母さんに教えたら。なんだか、応援されちゃったの」


「もしかして、アイドルの事言ったの?」


「うん、言っちゃった」


「お母さんになんて言われたの?」


「あの、碧星君がそう言う事言うなんて意外!って言ってた。後お母さんは叶がアイドルになりたいんだったら私は精一杯応援するよ!って言われた」


「お母さんに了承貰えて良かったね。夢咲さん」


「そうだね。碧星君。でも、アイドルになるって言っても何をするの?」


「夢咲さんはアイドルになる為には何が要るか分かる?」


「え?、、、歌と、踊り?」


「そう!歌と踊りが必要。後笑顔もね。

 僕は夢咲さんの歌や踊りを見た事がないから夢咲さんの実力が分からないんだよね。

だから今度僕の前で踊りながら歌って欲しいんだよね」


「踊りに関しては、私ダンス部に入ってたから上手いよ?歌に関しては、、、その、、人に見せられるレベルじゃないかもしれない、、」


「踊りは出来て、歌は出来ないと、、、

 まぁ、歌に関しては頼れる人が居るから今度その人に会いに行って教えてもらおう」


「歌上手い子、知り合いに居るの?」


「合唱部の子でちょっと知り合いの子が居てね、、まぁでもそんな事よりアイドルになる為に頑張るよ?夢咲さん」


「私も精一杯頑張ってみる!」


「そうだ、明日って夢咲さん暇?」


「暇だよ〜?何かしたい事でもあるの?」


「合唱部の子呼ぶからさ、明日カラオケに行って歌教えてもらおうよ」


「え、いいの?そんな急に決めて」


「その子は優しいから多分大丈夫!じゃあまぁ予定も決まった事だし、今日話すのはここまでにしておこっか。明日の予定に寝坊するのもアレだしね」


「確かにちょっと眠たいかも、、、」


「じゃあ、おやすみ夢咲さん」


「うん、、、、おやすみ碧星君、、」


僕は夢咲さんとの通話を終わらした。

さて、、、明日の用事の為に紗夜に連絡するか、、。僕は紗夜のLIMEを開き電話ボタンを押した。紗夜は数コールもしないうちに電話に出た。


「うーん?どうしたの翔〜?」


「その紗夜、明日って暇?」


「めちゃめちゃ暇だよ〜?」


「そのお願いがあるんだけどいい?」


「なんでも言って〜?」


「夢咲さんに歌を教えて欲しいんだけどいいかな?」


「翔が言う事ならなんでも聞くよ〜。その夢咲さんって子に歌を教えるだけでいいの?

ていうか、なんで夢咲さんに歌教えるの〜?

教えてよ〜、翔〜」


「その、夢咲さんをアイドルにしようと頑張っててね。夢咲さん歌が下手らしいから、歌が上手い紗夜に教えてもらったら上手くなるかな?って思って、今紗夜に頼んでる感じかな」


「アイドル〜?夢咲さんって人がなるなら私もなる〜」


「、、、、え?今なんて言った?」


「だから、私もアイドルになる〜」


「本当に、言ってる?」


「話聞いてた感じ、プロデューサーは翔でしょ?私も翔にプロデュースされたい〜」


「そんな簡単に決めていいの?」


「翔が居るなら私はなんでもいいの〜。

 私もアイドルになるからよろしくね〜翔」


「、、、まぁ、紗夜がそう決めたんだったら僕は精一杯紗夜をプロデュースするよ。

じゃあまぁ、、明日昼前に駅前のカラオケに集合出来る?そこで歌の練習しよう?」


「えぇ〜?私翔と一緒に行きたい〜」


「はいはい、明日一緒に行こっか」


「やった〜」


「じゃあまぁ、なんかすごい事決まった気がするけど夜遅いし電話切るね?」


「おやすみ〜翔」


「うん、おやすみ。紗夜」


僕はそう言い電話を切った。


あの、、、、紗夜がアイドル宣言?

これって夢じゃないよな、、、

僕はそう思い思いっきりほっぺをつねった。

、、、痛い、、どうやら夢じゃなかったようだ。まぁ、あの紗夜に夢が出来たからいいか、、。ていうか、僕も眠たいな、、

もう寝るか、、


僕はノートを閉じて部屋の電気を消し自分の布団へとダイブした。僕は、疲れていたのか

すぐ眠ってしまった。


2026年10月6日 朝9時


今日は、約束の日だ。早く準備を済ませて紗夜の家へと向かおう。


僕は朝ご飯を食べ服を着替えなどを済ませ荷物を持って家を出た。まぁ、紗夜の家は自分の家から大分近いからゆっくり行こう、、


家を10分も経たないうちに紗夜の家へと着いた。僕はインターホンを押した。

インターホンはピッと音を鳴らした。


「は〜いって、、翔君じゃんもしかして紗夜に用?」


インターホンから紗夜のお母さんの声が聞こえてきた。


「そうです、紗夜に用事あって来たんです。

 紗夜起きてますか?」


「紗夜〜?翔君来てるよ〜?」


「もう来たんだ、ちょっと待ってて〜」


「今そっち向かったわ、翔君。ちょっと待ってだって」


「了解です〜」


数分もしないうちに紗夜は家から出て来た。

やっぱいつ見ても、紗夜の髪は綺麗な白色だ、、、遺伝ってズルいな、、そう思っていると紗夜は僕の目の前へと来ていた。


「何〜?翔。もしかして私に見惚れてた〜?」


「いや、そのいつ見ても、髪綺麗だなって思って」


「そりゃ〜女の子だからね〜。この髪は命だよ〜」


「その、紗夜ってロングにしないの?」


「長いと手入れめんどくさいからやだ〜。

翔はロングが好きなの〜?」


「いや?ショートとロングどっちでも好きだよ」


「じゃあ〜私このままにしとく〜」


「それがいいと思う。てか、そんな事より向かうよ?夢咲さん待たせてるかもしれないし」


「分かった〜」


僕らは会話をしながら夢咲さんとの待ち合わせ場所の駅前に紗夜と喋りながら向かった。

紗夜は不思議ちゃんだから何を考えているのかよく分からないが、紗夜とはどんな話をしてても楽しい。幼馴染ってのは楽でいいな。

そんな事を思いつつ歩いていると、僕らは待ち合わせ場所の駅前に着いていた。


夢咲さんはどこだ?見た感じどこにも居ないぞ?電話でも掛けてみるか、、


「碧星君〜遅いよ〜!」


この声は、夢咲さんだ。でも夢咲さんはどこだ?僕がキョロキョロしていると夢咲さんが後ろから現れた。


「後ろだよ。碧星君」


「え?後ろに居たの?夢咲さん」


「ずっと後ろの椅子で座ってたよ。気づかなかったの?」


「ごめん、全然気づいてなかった」


「翔〜この人が夢咲さん?」


「そう。この人が夢咲さん」


「初めまして〜。錦 紗夜にしき さやです。よろしく〜」


「私は、夢咲 ゆめさき かなよろしく〜。ていうか、紗夜ちゃん髪めっちゃ綺麗!触っていい?」


「別にいいよ〜」


夢咲さんは紗夜の髪を触りこう言った。


「スベスベしてて絹みたい〜!どんなケアしてこうなってるの?」


「それは秘密〜。ていうか、翔〜。ちょっと外寒いから早くお店入ろうよ〜」


「そうだね。寒いし入ろうか」


僕らはカラオケ店へと入った

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夢咲ちゃんは押されてる! @nekomiya115

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