第2話イメージとは裏腹に!
今日は夢咲さんが学校に来てくれる日だ!
よし!約束通り叶さんを迎えに行くぞ〜!
僕はスキップをしながら家を出て叶さんのお家の方へと向かった。
ピンポーン ガチャッ
「あ、碧星君もう来たんだ。」
「約束通り、迎えに来ました!」
「はいはい、行くから少し待ってて」
そこから数分もしないうちに中から叶さんが出てきた。
「ごめん、待った?」
「全然です!それじゃあ叶さん行きますよ!」
そこから僕たちはアイドル学園の話をしたり最近流行っているアイドルの話を学校に着くまでずっと話していた。
「なんだか話してるうちに学校着いちゃいましたね」
「まだまだ話してたいよ〜!AJB48の事とか胡桃坂46の事とか!」
「僕もまだまだ話してたかったですけど学校に来た以上、今日は学校の事に集中しましょう!アイドルの話は休み時間にでも話しましょ?」
「もっと話してたかったな〜。まぁいいや じゃあ碧星君、約束通り私のこと守ってね?」
「もちろんです!」
僕らは校門を通りお互いの下駄箱前までついた。
「うわっ、、、なにコレ、、、」
「どうしたんですか?」
「私の上靴が、、、、なんか白から黒色になってる、、、」
「白から黒色?元は白だったんですか?」
「当たり前じゃん。多分アイツらに墨汁でもかけられて黒にされたんだと思う」
「その昨日から気になってたんですけど、イジメてる人達って誰ですか?」
「あれ?私教えてなかったけ?」
「全然教えてもらってないです、、、」
「見た感じ周りにアイツらいなさそうだし教えるね?同じ一年生でダンス部の夕陽 環奈って子とその取り巻き達かな」
「あの夕陽 環奈さんがですか?」
「そうだよ?クラスのみんなに容姿端麗、文武両道、八方美人とか言われてるあのオレンジ髪の女だよ?」
「まさか、夕陽さんだったとは、、、その、イジメられた理由とかは分かってるんですか?」
「そんなの分かるわけないじゃん。気づいたら友達の輪から除かれてて、殴られたり、蹴られたり物盗まれたり、色々されたよ。」
「それ全部本当ですか?」
「この上靴みてそれ言う?」
「、、、、本当みたいですね」
どうやら本当にイジメられているようだ。
「まぁここで話してたらいずれアイツら来るしクラスに行こ?」
「、、、そうですね!行きましょう!」
そう言い、叶さんは黒色に染まった上靴を履き階段を登っていった。僕も遅れないように後ろをついていき、教室の中へと入っていった。
1-A
「やっぱりまだみんな部活中だから誰も居ないね」
「そうですね。誰も居ないですね」
「その、、、、、私の席ってどこだったけ?」
「叶さんの先は僕の隣です!昨日叶さん家から帰った後、先生に電話入れて席変えてもらいました!」
「え?席変えてくれたの?誰と?」
「出席番号18番の清水さんとです」
「え?きよちんが私と席交換してくれたの?」
「知ってるんですね清水さんの事」
「知ってるもなにも、中学校からの友達だよ!え、きよちんは最近元気?今日会えるかな?」
「叶さん、、、後ろ向いてください」
「後ろ?なんで?」
「噂をすればですよ」
「もしかして!」
「叶っち〜!久しぶり〜!」
「きよちん〜!」
そう言って、二人は抱き合っていた。どうやら、本当に仲がいいみたいだ。
「なんで、急に学校来なくなったの?すんごく心配してたんだから」
「それは、、その、、、色々あって、、」
「もしかして、、、夕陽さん関係?」
「まぁ、、、、うん、、、そうだね、、」
「はぁ、もうあの女、、、次会ったら殴ってやろうかしら」
「ダメ、絶対ダメ。イジメられるのは私だけでいいの。きよちんは絶対関わっちゃダメ」
「でも、友達としてそんなの見捨てれるわけないじゃん。ちょっと〜どうにかしてよ学級委員長〜!」
「そう言われても、、、どうすべきか悩んでるんですよ。直接言ったら火に油をかけるだけだし、言わなかったらイジメはエスカレートする。どうすればいいか正直言ってよく分かんないんです。でも、イジメさせないために今日から叶さんは守るつもりです」
「まぁ、もしなんかあったら図書室まで来て?そこに私は居るから」
「え?きよちんって今図書委員なの?」
「そうだよ?私は小説が大好きだからね!」
そう、このきよちん事清水さんは本大好きっ子なのだ。清水さんはあまりにも本を読みすぎて目が悪くなったらしい。だから今は眼鏡をつけて、学校生活を送っているらしい。
「あ、そろそろ時間だから図書室行くね?休み時間にもいっぱい喋ろうね〜!」
そう言い清水さんは教室から出て行った。
「きよちんは相変わらず変わってないなぁ〜今から図書室行ってやろうかなぁ〜!」
「叶さんは無闇に行動しないでください。どこで夕陽さん達に会うか分かんないんですから。それに 叶さんには今からHR始まるまで勉強してもらいます!」
「勉強〜?嫌だよ〜」
「ただでさえ学校に来てなかったんですから追いつかないと、それにテストもそろそろありますし」
「はいはい、分かりました分かりました」
叶さんは不機嫌そうな顔を浮かべながらも僕と一緒にHRが始まる直前ぐらいまで勉強をした。
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