夢咲ちゃんは押されてる!

@nekomiya115

第1話 君との出会い!

僕の名前は碧星 あおほし かける高校一年生だ。

僕は今私立四ツ葉高等学校の学級委員長だ。

実は今悩んでることがある。

とあるショートヘアの桃色髪の生徒について悩んでいる


それは出席番号37番夢咲 ゆめさき かなさんの事だ。夢咲さんは不登校だ。一学期の頃はそれなりに来ていたのに、急に二学期から来なくなってしまった。先生に理由を聞いても、体調が悪いやわからないの一点張りで何も分からずじまいだった。先生も先生で困っていたそうで僕に行ってきてほしいとお願いされた。僕は先生から住所を教わり、夢咲さんの家の前まできた。僕はドキドキしながらもインターホンを押した。押したインターホンの先から少し大人っぽい声が聞こえた。


「はーい」


「僕、四ツ葉学園の学級委員長碧星って言うんですけど、夢咲さんに会わしてもらう事って出来ますか?」


「叶の事で来たのね、、、まぁそのせっかく来てくれたんだし、家の中で話しましょ?」


「はい!わかりました!」


そういい少し待つと玄関の扉が開いて、夢咲さんのお母様が出てきた。長い黒髪のロングヘアーで凄い大人っぽい女性だ。


「碧星君だよね?入っといで」


そう言われ僕は夢咲さんの家の中に入った。玄関は花のいい匂いがする。

僕は靴を脱ぎお母様の方へとついて行きリビングのソファへと座った。


「叶の事で来てくれたのはありがたいけど、あの子長い間部屋から出てきてないの。

 出てきてもご飯の時かお風呂の時かトイレの時、だから友達が来ても叶は部屋から出てきてくれな いの、ごめんなさいね?」


「いえいえ!大丈夫です!でも、困りましたねぇ、今日は説得しにきたのに会えないってなると、、」」


「その、、失礼なのは承知なんだけど、なんとか叶を説得してくれないかしら?

 このまま学校に行かないってなると、、、その、将来が少し心配で、、、

 あの子勉強があんまり得意じゃないの。だから行ってほしいのだけど、、、」


「説得なら僕に任せてください!叶さんの部屋はどこですか?」


「階段を登ってすぐの場所に叶の部屋はあるわ」


「了解しました!行ってきます!」


僕はリビングを出て目の前の階段を登り叶さんの部屋の前へと着いた。


コンコン  「夢咲さん?起きてますか?」


僕はドアを2回ノックしたが反応はなかった。


コンコン 「夢咲さん?開けますよ?」


扉の向こうから帰ってくるのは無音だけだ。


コンコン 「開けますからね?」


僕は叶さんの部屋の扉を開けた。


扉を開けるとそこには色んなアイドルの写真やグッズがあった。ベットの方にはヘッドホンを付けて寝転がっている叶さんの姿があった。どうやらショートヘアーじゃなくなってロングになっているようだ。まぁそんな事はどうでもいい。僕は叶さんに近づき寝転がっている叶さんの肩を揺らした。


「なに?母さん、、、、、って誰!?」


「僕です僕!学級委員長の碧星 翔です!

 その今日は聞きたい事があってきました。」


「あなたに話す事なんかないから出てって!」


そう言いながら枕で僕を叩いてきた。


「そういう訳にもいかないんです!」


叶さんが枕を振り渡しているとフィギュアを飾ってる棚からフィギュアが揺れて床に落ちてきた。僕は落ちてきたフィギュアを上手にキャッチした。


「叶さん危ないです、、、ってコレアニメ

 アイドル学園の限定フィギュアじゃないですか!?こんなのどこでゲットしたんですか?」


「アイドル学園?知ってるの?」


「もちろん知ってますよ!原作も持ってますしアニメも3期までみたんですから!」


「アイドル学園は4期から面白いのに、、、」


「4期はまだ見れてない、、、って違う違う!僕はこんなのを話しに来たんじゃないんです!」


そう言いながら僕はフィギュアを元の場所に戻した。


「まぁフィギュア守ってくれたし、一個だけ聞きたい事言っていいよ。答えてあげる」


「それじゃあ率直に聞きます。なんで学校に来なくなったんですか?」


「それは、、、言いたくない、、、」


「もしかして言えないような内容とかですか?」


「別にそんなんじゃないけど、、、」


「それじゃあ言えるくないですか?」


「あ〜もう分かったよ!私はとある女子グループにいじめられて嫌になったの!」


「いじめですか、、、、その女子グループは誰が居ますか?」


「手と足の指でも数えきれないぐらいの人数だから私にも分からない、、、」


「そんな大人数にいじめられてたんですか、、、止めれなくてごめんなさい!」


「別に君は悪くないじゃん。勝手にいじめられた私が悪いんだよ」


「そんな事ないです!いじめをする方が悪です!」


「それはそうだけど、、、というか聞きたい事と言いたい事はそれだけ?」


「そうだ、、、大事な事を言い忘れてました。学校に来てください!」


「だからいじめられるから嫌だって」


「僕がいじめから守りますから、来てください!」


「私を守ったら全員から後ろ指刺されるよ?嫌じゃないの?」


「全然嫌じゃないですよ!後ろ指刺すやつなんか全員度胸もない卑怯者ですよ!」


「卑怯者、、、ふふっ確かにそうだね」


「笑った、、、今笑ってくれましたね?」


「はいはい、分かった分かった。どうせ帰ってって言っても帰ってくれないんでしょ?約束通り守ってくれるって言うんだったら行ってもいいよ?でも条件つけさして?」


「別に条件ぐらい何個でもどうぞ!来てくれるのであればなんとでもないです!」


「条件その1 どんな状況でも守って

 条件その2 私といっぱいオタ話して

 条件その3 全部の条件をちゃんとやる事


 この三つ」


「条件その2のオタ話は何をするんですか?」


「私と一緒に休み時間とかアイドルの話するの。さっきのフィギュアの件見た感じ、

知ってるんでしょ?」


「そりゃあもちろんこの世のアイドルはほぼ

 網羅してますとも」


「言ったな〜?」

 

「えぇ、言いましたとも!」


「分かった。じゃあ明日またここに迎えに来て。ちゃんと行くから」


「了解です!それじゃあ伝えたい事も終わったしまた明日」


「ごめん、、、ちょっと待って?」


「ん?どうしました?」


「そのLIME交換しとかない?」


「はい、別にいいですけど」


「その、、LIMEとかでもオタ話したいな

 って思って、、、」


「それぐらい僕にとったら造作でもない事ですよ!」


僕らはLIMEを交換した。


「それじゃあまた明日!」


「じゃあね」


やったぁぁぁぁぁぁぁ!説得成功ダァぁぁぁぁ!僕は嬉しくなり少し飛びながら階段を降りて行った。


「っあ、、、」



階段の途中あたりから転げ落ちてしまった。


「いてててて、、、」


「大丈夫?急に階段の上から降ってきたけど」


「こんぐらい大丈夫です!」


「その、叶の件どうだった?」


「、、、、、、、、大成功です!」


「よかったわぁぁ、ありがとう碧星君のおかげだわ」


「僕は特に何もしてないですよ、叶さんが僕の話を聞いて頑張って行く判断をしてくれた。褒めるなら頑張って決断した叶さんの方です」


「そんな事ないわよ、碧星君のおかげ!お茶でも飲んでく?」


「すいません、、、お茶頂きたかったですけど、テスト勉強があるので、、、」


「テスト勉強!偉いわね〜?うちの叶も見習ってくれたらいいのに」


「学校に来たら僕がみっちり教えますから安心してください!」


「そうなの?それじゃあ頼むわね!今日は本当にありがとうね」


「こちらこそありがとうございました!」


不登校だった叶さんが明日学校に来ることになった!

 

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