3.0話 魔獣と訓練場
陽の光に当てられ目が覚めた。
「ん、、、もう朝か」
目を擦りながらベッドを見ると魔獣がいなくなっていた
「あれ?あいつどこいったんだ?」
辺りを見回すと部屋が少し荒れていた
「あいつ暴れて出てったのかな?」
するとベッドの下から物音が聞こえた
覗いてみると隅っこに黒い毛玉がモゾモゾ動いていた
「おーいそんなとこでモゾモゾしてないで出てこいよ〜」
声をかけるとビクッと驚くと同時に唸り出した
「グルルゥ」
「そんな唸らなくてもいいだろ?」
少し待ったが出てこないので朝食を取りに下に降りていった。
「あら、おはようリオス昨日は大丈夫だったの?」
「大丈夫だったよ!魔獣はベッドの下にこもっちゃったけどね、、、」
そう苦笑いしながら言うと
「まぁあれだけ怪我してたんだもの警戒はしちゃうわね、一緒にご飯でも食べて慣れるのを待つしかないわね」
母はそう言うと僕と魔獣のご飯のプレートを渡してくれた
「ありがとう一緒にたべてくるよ」
食事を持って部屋に戻るとベッドの下から出ていた魔獣がまたベッドの下に駆け込んでいた
「ったく、取って食ったりしないよ、、、」
そう言いベッドの奥の方に魔獣のご飯を置いてあげたがなかなか手をつけない
「お前お腹すいてんだろ?毒なんて入ってないから食べろよ傷も治りきってないんだから。」
それでも食べないので少し部屋の外から見ることにした
部屋外に出てから少ししたら食べている音が鳴ってきた
(やっぱりお腹すいてたんだな)
食べているのを見て僕も外で黙々とご飯を食べた。
それから数日経つ
「お前結構慣れてきたな」
魔獣は隠れずにご飯を食べるようになっていた
「傷も大体治ったみたいだけど目のとこの傷は残っちゃったな、、」
そう言い撫でたが最初の時みたいに噛む事は無くなっていた。
食べ終わるとやはりまだ落ち着かないのかベッドの下に戻って行った。
「俺今日は少し外に出てくるからゆっくりしとくんだぞ!」
そう言い部屋を出た
「リオス今日はリリちゃんと訓練場に行くんでしょ?」
家を出ようとしたら母が聞いてきた
「うん ジョブを試してくるよ!」
そう言うと母はお弁当を持たせてくれた
「無理するんじゃないぞリオス」
「うん!父さんも狩り頑張ってね」
そして家を後にリリの家に迎った
「おーいリリ来たぞー!」
「遅いよリオス!」
ローブを纏ったリリが家から出てきた
「ローブかっこいいな!」
「そうでしょ!」
何気ない会話をしながら訓練場へ迎った。
「今日は職業別で指導してもらえる日だからね」
「リリは魔法使いだから教えて貰えるだろうけど俺は魔獣使いだから教えてくれる人来るかな?」
魔法使いや剣士は職業としてはよくいるが魔獣使いは数が少ない職業なのだ。
こんな話をしていると訓練場に到着した。
そばにいる 蓮の花 @Ren0803
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