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  • 六、曾参への応援コメント

    文化遺産オンラインで二十四孝曾参の説話をもとに江戸時代末期の浮世絵師歌川国芳 (1797-1861)が描いた「二十四孝童子鑑 曽参」木版色摺をお見かけしました。
    https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/456959

    他にも調べてみたら、室町時代に狩野永徳が「二十四孝図屏風」を描いていたり、二十四孝については絵巻、版本挿絵などでも描かれていることが改めてわかりました。

    貴重な文化的資料の現代語訳をありがとうございます。

    作者からの返信

    中澤樣

    何時もコメント頂戴しまして有り難うございます。
    『二十四孝童子鑑』の「曽参」の図案(殊に建築物)には何処か現代的な風情すら感じられますね。右上には「大孝行なる人なり、或とき山へ薪採に行たる折あり(から?)、家に客ありて、母親これをもてなさんと思へど曽子をらざれバ、早く帰れかしとて指を噛みたるに、曽子山に在て胸にこたえけれバ、急ぎて帰りたるとなん」と見えました。童子教育のための絵付き教材と云ったところでしょうか。

    仰るように『二十四孝』は他に様々な絵画形式でも残されているようで数も多く、また「逆張り」した西鶴の『本朝二十不孝』など文芸にも少なからぬ影響を与えているようですけれども、兎にも角にも毀誉褒貶を超えて前近代の日本人に極めて広く享受されていたことの窺われます。

    今話にて全体の四分の一ということになります。拙私訳を引き続きよしなにお願い申し上げます。