結末+メインNPC紹介(解説)

絵が生み出した魔物を倒すと、

絵から流れていた血の涙は止まり、

微笑む女性の絵に戻る。

まるで解決したかのように見えるが、

村長は首を横に振って声を発した


「あくまで一時的でしかない。

 また【画家】の命を吸って力を取り戻せば、

 これと同じことを繰り返す。

 【画家】の命が尽きれば、次はこの村の誰かが

 この絵に魅入られ、そして【画家】と同じ事になる」


そして、村長はプレイヤーに絵を壊すように頼みます


以下の部分はプレイヤーが聞いてきたら答える程度の情報です

・【画家】の吸われた分の命は戻らない

 取り戻す方法があるかも知れないが、

 それを探す間に【画家】は死ぬだろう。


・そもそも絵はなんだったのか

 推測ではあるが、長らく不調だった【画家】が

 何かしらの方法で魔神か悪魔の血を手に入れ、

 あろうことかそれを用いて絵を描き上げたのだろう。

 そして、呪いによって自我を得た絵が

 【画家】を取り殺そうとしたのだ




プレイヤーは絵を壊すか、【画家】に返すかを選択することができる

返すのであれば村長は言葉で止めるが、

力づくで止めるほどの力量はない為、説得ができなければ

諦めてプレイヤーを家から追い出してしまいます


この選択によって、エンディング1とエンディング2に分かれます



『エンディング1、絵を壊した場合』

「1週間後、貴方はもう一度村に訪れることになる。

 そこでは1人の男性の葬式が執り行われると言う話を聞いたからだ。

 あの事件の後、間もなく【画家】は息を引き取った。

 彼には多くの知り合いが居たらしく、彼の体の周りには

 沢山の花が手向けられていた。

 そしてそんな彼の顔は穏やかに微笑んでいた。

 村長から手紙が渡される。

 そこには死ぬ間際に書かれたのであろう、

 冒険者に向けての謝罪と感謝の言葉が書かれていた。

 最後に、『私の家にある作品を売ればいくらかの金になるだろう、

 それらを報酬として受け取ってほしい。私を解放してくれてありがとう』」



『エンディング2、絵を返した場合』

「1週間後、貴方はもう一度村に訪れることになる。

 『男が1人、目から血涙を流した姿で死体となって発見された』からだ。

 【画家】が死んですぐ、村長が行方不明になった。

 そして、絵もまた何処かに消えてしまった。

 絵がどうなったのか、村長は大丈夫なのか、

 それは今となっては知る事ができない。

 数日後、【画家】の親族を名乗る人物が貴方の元を訪れる、

 彼(彼女)から渡された袋の中にはいくらかのガメルが入っていた、

 これで、貴方の依頼は終わりとなる」



『導入+展開』で書かれいた『バッドエンド』

「貴方は村を去って数日後、村で怪奇な事件が起こる。

 村の多くの人が目から大量の血の涙を流して突然死した。

 この原因を様々な冒険者ギルド等が調査をしたが依然不明で、

 生き残った村人が他の村や町へ移り住まないと行けなくなった」



GMは上記のエンディングを読み上げる

GMの裁定で必要なロールプレイを行った後、

経験点など報酬をプレイヤーに渡して、このシナリオは終了となります

 


NPC解説


【画家】

村で生まれ育ち、絵を描くことで生計を立てていた。

特徴的な画風で多少の知名度はあったが、長期間スランプに陥っていた。

絶望の最中、偶然にも手に入れた赤い液体(悪魔の血)を使い、

自身が最高傑作と評する『微笑む女の絵』を描き上げる。

しかし、悪魔の血を使った呪いの絵に魅入られ、

死ぬ間際まで寿命を奪われ続けていた。

呪いの絵を破壊してもしなくても、一度奪われた寿命が戻ることはなく、

今回の事件が終わって一週間後に亡くなる。


【村長】

長年イーヴ信仰の神官として勤めていた直感から

【画家】が何かの悪魔に憑かれていることに気づき、

交渉により【画家】と絵を引き離そうとしたが徒労に終わり、

ついに強硬手段として盗賊を雇って盗み出した。

急ぎ処分しようにもかなりの力を得た呪いの絵に苦戦していたところ

依頼によって嗅ぎつけてきたプレイヤーに絵の破壊を依頼した。

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TRPGシナリオを書いて置くところ あきづきけ @Akiduki-ke

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