第4話:魔法とスキル

 この世界には魔法という概念があるらしい、スキルとは別物だと言うことだ。


 スキルはシステム化されたもの詳しく言うならば

 システム化された一連の動作や能力であり、その発動条件や効果はあらかじめ決められている。


 一方で、魔法はイメージ力によって形作られる、より柔軟で創造的な力だ。

 魔法の効果や範囲は使い手の想像力や精神的な集中力に依存し、規定に縛られないため、

 状況に応じて自在に変化する。

 魔法はイメージの強さや詳細さによってその威力や形状が変わり、使い手の意志に大きく左右される点が特徴的だ。


 例えばスキル『炎球ファイヤーボール』は炎を出す事が出来る。そしてそれ以上の事は出来ない。

 勿論例外もあるが基本的なそれだけだ。


 ただ魔法の『炎球ファイヤーボール』は同じ者でも雷属性を付与したりと使い手によって効果が変わる。

 分かりやすく例えるなら

 スキルは『家電製品のボタン操作』

 たとえば、電子レンジの『スタートボタン』を押すと、いつでも同じ手順で食品が加熱される。

 ボタンの操作が簡単で、結果も予測可能だ。つまり、スキルは誰が使っても同じ効果をもたらす決まった機能という訳。


 魔法は『絵を描くこと』に例えられる。絵を描くためには、アイデアやイメージが重要で、描き方や出来栄えは描く人のスキルや創造力によって変わる。

 つまり、魔法は使い手のイメージ力に左右され、結果が毎回異なる可能性がある。


 大体こんな感じだ。

 ちなみに魔法を扱うには『魔力』が必要になる。

 この世界には『様々なエネルギー』が存在する。

『魔力:魔法を使うために必要なエネルギー源。魔力は主に外部や自然界から吸収されたエネルギー、または個人の体内で生成されたものとされ、魔法の発動に不可欠』


『気力:気功法や武術、身体の内外に流れるエネルギー。気力は身体内部の「気」を活性化させ、肉体的・精神的な力を増強しする』


『霊力:精神や魂に由来する超自然的な力。霊力は主に霊的存在や霊魂との交信、結界を張ったり、霊的な現象を引き起こ』


『聖力:邪悪や力を払う事が出来る魔族や悪魔に有効的な力』

 と言った様々な力が存在している。では魔力が無いのにどうやって俺はスキルを行使しているのか。

 それは単純だ、エネルギーを使っている。

 単純なエネルギーだ、何も力を持たないスキルの使用が可能になる殆どの人が大小なり保有しているのだ。

 俺が知る世界では魔力が一般的だと思ったが。

 エネルギーだとは。

 ちなみに魔力や霊力の獲得条件は定められてなく基本的に先天的な物だと言われている。


 スキルの獲得条件は『世界の意志』に認められる事だ。獲得条件とか分からない。

 うん、人によって違うらしいからな。

 まぁこの辺がスキルと魔法の違いだ。

 ちなみに俺も魔法使ってみたいけど魔力を保有してないので魔法が使えない。

 嘘だろ・・・異世界と言えば魔法だと言うのにそれが使えないんなんて・・・肉屋さんで肉を食べられないぐらいショックだ。


 ま、出来ないものはできないし考えれば考えるほど虚しくなるので俺は切り替えることにした。

 

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