第5話:進化の恩恵

あれ・・・目が覚めた?俺は立ち上がる目線が少し大きくなったような気がする。なんだか感覚が鋭くなったような・・・エネルギ量も増えた気がする。背中に 八本坭蜘蛛ヤッポン・デス・スパイダーの足が生えている、小鬼ゴブリンの鋭利な爪透明蜥蜴インジブルトカゲの尻尾に病原菌鼠スラング・ラッドの耳、一本角兎ラビットボーンの角はおでこ辺りに生えている、何だこのヘンテコな生命体。



【情報を開示しますか?】

お!?流石情報の秘書アシスタントさんだ。YES!!


5♢♢♢



個体名:リオン・リヴィレオディア


契約精:コア


種族:特級怪物スーパーモンスター


ユニークスキル:【異能型:情報シークレット


種族スキル:自己再生


スキル:【エネルギー感知】【隠密】【速度上昇】【見切り】

麻痺吐息ショック・ウェーブ】【跳躍】


耐性:無


♢♢♢


普通級怪物ノーマルモンスターから特級怪物スーパーモンスターに変化していた。更には獲得したスキルもいくつかある。


エネルギー感知はまぁ進化前から持っていた。【隠密】は透明蜥蜴インビジブルトカゲからだろう。【速度上昇】は病原菌鼠スラング・ラッドから、【見切り】は小鬼ゴブリンからだ。


麻痺吐息ショック・ウェーブ】は 八本坭蜘蛛ヤッポン・デス・スパイダーからだ。戦闘系のスキルを増えた。


情報の秘書アシスタントさん、説明求む!!


【見切り:数秒知覚速度を上昇させる】


【速度上昇:スピードを5%上昇させる】


【隠密:使用している時間に比例してエネルギーを消費して発動する、姿を消す事が出来る】


麻痺吐息ショック・ウェーブ:電気性の霧状を放ち攻撃する、吸えば身体を硬直させる】


【跳躍:ジャンプ力を上げる】



ふんふん、なるほどな、戦闘系のスキルは麻痺吐息ショック・ウェーブぐらいか?今のところ一番いいのは隠密だこれは使えるな、後は文字通りって感じだ。身長を数cm上がったしさて、行くか。


次の進化までの条件は


【四種族を獲得してください】

む?!一つ減ったな、これはラッキー!!さてと次なる進化を目指す為に歩を始めますか。


つーか俺は何を目的に進化してるんだろ・・・まぁ深く考える必要は無いよな、うん。

とりあえず人間になりたいなベタな目標だけどないよりかはましだ。


♢♢♢


巨大蛇ジャイアント・スネーク・・・ふん、進化したスキルや性能を試しますか。寝ている呑気なやつだ。いびきをかいている巨大蛇ジャイアント・スネークを他所に俺はスキル「隠密」を使用しそれにそろりと歩みよる。


そして目の前にまで寄る、やはりつぇなぁ「隠密」俺は目の前にスキルを放つ、「麻痺吐息ショック・ウェーブ」だ!!巨大蛇ジャイアント・スネークは悶絶の呻き声を上げて、身体を右往左往に動した。そこたびに洞窟が揺れる。


だか、再度「隠密」を使用する、グハハざまぁみろお前2なんか負けるか。行くぜ!スキル「見切り」、知覚速度が上がり周りがスローに移る、ただ身体能力は上げれない。

だからこその「速度上昇」だ!「速度上昇」を使用すると身体が軽くなった、俺は暴れる巨大蛇ジャイアント・スネークの攻撃を優雅に交わしつつ、攻撃を食らわす。鱗に覆われない場所を重点的に攻撃して、遂に巨大蛇ジャイアント・スネークを倒した。


情報因子インフォメーション巨大蛇ジャイアント・スネークは光の因子になり俺の体内に吸収された。


ふははは!ついに勝った!まぁそこまで大事では無いけど。


さて、進むか。


ひとしきり進むと、おいおい・・・ 八本坭蜘蛛ヤッポン・デス・スパイダーに出会う、しかもでかい。巨大蛇ジャイアント・スネークと同じぐらいだろうか。8つの足、変な模様。怖い・・・子蜘蛛も倒したからか、いやそれはそうだよな、でも聞いて欲しいあれは正当防衛だ、先に攻撃されたから倒した、許しては・・・くれませんよね。


八本坭蜘蛛ヤッポン・デス・スパイダーは大きな声を上げる。


戦うしかないと思ったが、その時 八本坭蜘蛛ヤッポン・デス・スパイダーは真っ二つに割れた。紫色の血が流れ倒れる。


八本坭蜘蛛ヤッポン・デス・スパイダーの素性から俺と同じぐらいの影が浮かび上がる、そこに居たのは一匹の黒鬼だった 。

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