第4話:戦闘!!

新たな種族普通怪物ノーマルモンスター・・・聞いたことは無いけど、変な種族に進化した。身体能力の向上は感じる、全身から力が溢れ出る感覚だ、今の俺ならばトラックぐらい余裕で・・・まぁ流石に無理だな。


身体が軽い、強い奴の感覚ってこんな感じなのかな?と思いながら俺は洞窟を歩く、洞窟の内は一本道でありがたい、迷うことは無いしな。



ひとしきり歩くと、四つの通路に別れた。俺は一番左の通路を進む、本来は情報の秘書アシスタントに出口また案内してもらいたいけど、生憎とそんな機能は無い。

愚痴を言っても仕方ないので俺は勘で進むことにした。


しばらく歩くと


「しゃァァァ!!」

そこには蛇が居た、鋭利に牙に禍々しい紫色をしている鱗。

象を丸呑みしそうな程大きな身体だ


でけぇぇぇあれは勝てないね、うん。


巨大蛇ジャイアンスネーク、硬い鱗は鉄剣を簡単に弾き返します、また種族スキル毒吐きポインズ・ブレスを使用します】


情報の秘書アシスタントはすぐさま補足を入れた。クソっ!俺は攻撃系のスキルや魔法なんて持ってないぞ、見た感じ情報収集に長けている能力だし、どうすっかぁな・・・。


「しゃァァァァァ!」

俺が考え込んでいる間にも巨大蛇ジャイアント・スネーク毒吐きポインズ・ブレスを放った。身体が硬直して動かない、うわぁぁ終わったぁァァァ!さようなら俺の異世界生活・・・ってあれ?死なない。


巨大蛇ジャイアント・スネークが放つ毒吐きポインズ・ブレスは出血毒です、体内器官が無いリオンには影響がありません】


出血毒・・・って確かあれだよな、血管をぶっ壊す毒みたいな?そうすることで血液に悪影響を及ぼすことがあるような凶悪な毒、つまり俺は血が流れてないから必然的に血管も無いのか。

アッハッハッハッハッ!見誤ったな馬鹿め。


【ただ・・・物理的な攻撃は影響受けます】

ドーーーン!!と洞窟内で爆音が鳴ると共に俺は壁に衝突した。


調子に乗っていたら、巨大蛇ジャイアント・スネークの攻撃をモロに食らったのだ。強烈な尻尾が俺の腹を直撃した。


「いった・・・くはない」

どうやら脳も無いから痛覚も無いようだ、ただダメージを追う感覚は感じる。あくまで痛みが発生しないだけだ。


「しゃァァ!」

巨大蛇ジャイアント・スネークは波打つように身体を器用に揺らしながら、突撃してくる。俺は瞬時に避けると同時に先程俺が居た場所の岩がえぐれた、なんという突進力だよ。いくら痛みがないからと言ってあれは食らいたくない。


「くらえ!」

俺が放つ渾身の一撃、しかし身体の差が大きすぎる。効いている様子なんて全くない。あ〜これは


「一時避難!!撤退!」

今の俺ではまだあいつには勝てない、今に見てろ必ず復讐してやる、大儀はこっちにあるぞ!!と俺は負け犬の遠吠えを置いて逃げた。



♢♢♢

思いも寄らない強敵に会い、俺は今先程の四つの通路に別れている場所に戻ってきた、ッチチートライフかと思ったが俺より強い奴めちゃくちゃ居るじゃん!いやいや仕方ないこれが現実だ、だかあいつに勝てるビジョンが全く浮かばない。どうすっかぁな・・・と思い悩んでいると一番右の通路から小さな蜘蛛がでてきた。。


「あれは?」

【|八本坭蜘蛛ヤッポン・デス・スパイダーの子供八本の足が特徴的で毒模様な不気味な文様が身体中にあるのが特徴的だ。赤い目が八つ、電気を吐いたり糸を器用に扱う】


小さな蜘蛛程度ならば勝てるはずだ。俺は子蜘蛛から放たれた麻痺吐息ショックウェーブを簡単に避けると子蜘蛛も意図も簡単に倒した。


情報因子インフォメーション!!

子蜘蛛の情報を俺の体内に取り込み、力を着けた。



一本角兎ラビットボーン

鉄を簡単に貫く丈夫なツノに気を付けつつ俺は倒した、こいつもそんなに強くはなかった。


さらなる魔物を求めて俺は歩いていると、右手に妙な感覚が走る。


「うぉぉ!!」

右手にベタベタ感、これは舌?!


透明蜥蜴インジブルトカゲ隠密能力に長けている蜥蜴更に下から出る粘膜には麻痺を寄付する】

すると洞窟の壁に張り付いているトカゲが姿を現した。

意外と強いかなと思ったがそんな事は無かった、厄介なのは種族スキル「隠密」を使用するぐらいだ。それ以外は俺のステータス以下だ。


そして、病原菌鼠スラング・ラッドを倒し残り一つの種族になった。


最後の道を歩いていると、そこには小鬼ゴブリンがいた。しかし緑色では無く色は異質だった。


無之人ニエンテ小鬼ゴブリンの因子を獲得した生命体です。無之人ニエンテを倒せば小鬼ゴブリンの情報因子を獲得出来ます】

なるほどな・・・そういや無之人ニエンテも俺と同じような能力を持っていた、確か獲得した因子を自信に適合する事でその種族になれるというものだった。


身長はお互いに数十cm、だか小鬼ゴブリンは棍棒を持っていた、俺は武器は無い。


「うぉぉぉぉ!」

「ぎゃぁぁぁぁ」

俺と小鬼ゴブリンはお互いに攻める、俺は相手の攻撃を見切り、滑らかな身のこなしで回避した。そして、素早く反撃に出た。その攻撃は、鋭く切り込むような勢いで相手に向かって放たれた。強烈に腹部にダメージを追う衝撃が走り小鬼ゴブリンはあとずたりした。


だか、奴も弱い訳では無い小鬼コブリンをすかさず棍棒を振るう、俺は頭の前で腕を交差させ頭のダメージを避けた。


ッチ中々にやるようだ、進化前の最後の戦いには似合うぜ。やってるやる!うぉぉぉぉぉぉぉ!!


攻撃を与え、食らう、長い戦いの末俺は勝利した。つーかこれなら進化前の方が強かったような、退化してね?いやいや次の進化に期待しよう。


「はぁはぁ、情報因子インフォメーション!!」

こうして俺は進化を条件を整えた。


【進化の条件が整いました、新情報ニューギットを発動させ、情報を融合させますか?】


答えは勿論「YES」だ!!


【了解しました・・・小鬼ゴブリン病原菌鼠スラング・ラッド透明蜥蜴インジブルトカゲ・|八本坭蜘蛛ヤッポン・デス・スパイダーの情報因子を体内に取り込み、新たな生物構造を作成します。】


う・・・徒歩もない頭痛。俺は痛みに耐えれなく気絶してしまった。

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