第2話


コウタ(仮名)は、くわえ煙草で資料を眺めていた。

時計の針は、深夜の2時を指している。約束の10日間はとっくの昔に過ぎていた。しかも、この三週間彼はTVも漫画もない生活を強いられている。


彼は、隣りの席のぶちょー(仮名)に声をかけた。

 

「あのぅ、ぶちょー(仮名)、わたしは何時いつまでこちらで作業なんでしょーか???」

 

ぶちょー(仮名)はニヤリと笑い

「・・・終わるまでだよ」

と、答えた。

 

コウタ(仮名)が、低い声で呟く

「(終わるって)"俺"がですか・・・?」

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