【リレー小説企画】暇な日に捧げるギャグ小説を書きたい。
こよい はるか
第3話(こよい はるか)
「それでは私も執事喫茶からは、いつも徒歩で帰っているので、とりあえずアレを呼びましょう」
「アレとは?」
私が聴くと、レガント様は地が割れるような大声で、
「いぃぃぃぃぃぃぃぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
と叫ぶ。
「レガント様っ⁉」
私は驚いて左の
触ってみるとざらざらの感触がなくなってつるつる。まるでレガント様の髪が全て抜けてしまった場合の頭のよう。ホームセンターに行ったら、新しい桃を買わないとですわ。
そして、すぐ隣にいらっしゃるドS鬼畜ジジィ獣爆音スピーカーのもとに、遠くから2つの影がものすごいスピードで走ってきますわ。
私、目がいいのでわかりますわ! あれは…。
つい先ほど、私が決心したトラと、ポセイドンっぽいニシローランドゴリラですわ!!
もしかしてレガント様、あれに乗って…。
「私は大エ《おおえ》レガントではなく
「これはこれは失礼いたしました! でも私は大和ではなく山田です! いつ私を古墳時代に連れ込んだのですか!」
私がエレガント様の名前を間違えていたのは申し訳ないと思っておりますが、何故私が朝廷に?
「これは失礼。山田様、この
「家に帰るはずだったんですが、桃を買うためにスーパーへ…っていうかペット! この勇敢なトラとニシローランドゴリラがペット⁉ 私に片方くださいな!」
「それは難しいですな、私の息子がとても愛しておりまして…。とりあえず、ゴリラのプチトマトに軽トラを運ばせて、トラのミニトマトに私たちを運んでもらいましょうか」
ゴリラなのにプチトマト! しかもトラなのにミニトマト!
どういう名前を考えていらっしゃるのですかっ⁉
それを聞いた瞬間に、今度は右の
プチトマトは軽トラの荷台に乗って後ろに体重をかけ、180度回転の横転状態にした後頭の上に乗っけて運んでいきますわ。
「さぁ、ミニトマト。スーパーに連れて行っておくれ」
「ゴォォォォォゥゥゥゥ」
ミニトマトが返事をすると、早く乗ってくださいとでも言うように犬で言うお座り的なのをしておりますわ。
慣れたようにエレガント様が後ろの方に乗るので、私が乗れるのは前の方だけですわ。
「さぁ、ミニトマトを走らせてみてください、山田」
やっと正しい名前を呼んでもらえた。
「私がですか?」
「せっかくのご縁です。ミニトマトも山田様にやっていただきたいとのことです」
もしかしてこの元ドS鬼畜ジジィ獣爆音スピーカー、動物と会話ができるのですか?
本当に尊敬します。…レガント様。
「スーパーへ走りなさいっ、ミニトマト!」
そう言うと、ミニトマトはものすごい速さで走り出したのです!!
【リレー小説企画】暇な日に捧げるギャグ小説を書きたい。 こよい はるか @attihotti
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