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 着ている服は中学生の制服だろうか? 紺のブレザーの制服を着ている。絵の中にいる十五歳の秋は両手を膝の上にのせて、背筋を伸ばして椅子に座っていて、そこからじっとその大きな瞳で私のことを見つめている。白くて整っている、美しい顔。さらさらの黒髪は長くて可愛らしい小さな耳はその髪の間から少しだけ見えている。

 本当にため息が出るほど美しい。

 でも、『森秋』の絵の中に描かれている秋はとても美しいが、性的な魅力のようなものはあまり感じない。そこには不思議な魅力があった。でもその魅力を私はまだ言葉にすることができないでいる。

 大きさは小さくて手に持って歩けるくらい。

 大きな絵画である秋のもう一つの作品である『わがまま怪獣』と比べると、さらに小さい印象を受けた。(最後の一枚である笑う女は森秋よりも大きいのだけと、こちらも持ち歩くことは頑張ればできる大きさの絵画らしい)

「私は一年一年、お誕生日を迎えるたびにきちんと一つずつ歳をとっていくけど、その女の子は永遠に歳をとらない。ずっと十五歳のままの姿でそこにいるの。ずるいと思わない?」秋は言う。

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