第3話 the comforts of madness/pale saints
3曲目にして崩れた。
強力な2曲の後。pale saintsのこのアルバムの一曲目、いや、その前のイントロダクションから。
way the world is
その全楽器がユニゾンして紡ぎ出す不協和音と
世界はこうあるべきであり
またこんな風に始まってもいく
って極めて文学的な歌詞を思い出していた。
このアルバムは、曲間をギターノイズで繋げてある。
プレイヤーにセット。
案の定、止められない。
だから、40分くらいの曲だと思っては貰えないだろうか。
時代の波に消えたけど、このクリス・グレアム・イアンの3人の若者は良くやった。
このあと女が加入しておかしくなるなんて、思えないくらい。
けど、その顛末も若者らしい。
もう、全曲良いし、とにかくセンシティブなギター・ベースについていこうとするクリスのドラムはすごい。
そして、いかにもベーシストが作ったリズムが心地よい曲のうえでナタを振るうグレアムのギター。
どちらもテクニックではない。
これがロック、が、ここにある。
それを壊した女がむしろすげえや。
僕も女に壊されてるしね。
そして聖歌隊みたいな童貞ボイスでイアンは問いかけてくる。
知ってる?君はよく行き止まりの路へ
独り歩きしがちだって事を
(知ってるわ!)
僕を愛しちゃダメだ!
君を洗脳しようとしてるんだから
(うう)
とかいってくる。
若さとは、恐ろしい。
それを僕らは失って、久しい。
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