第2話 christmas steps/mogway

この曲及びmogwayについては、一部界隈には説明不要でしょう。

そのくらいmogwayは重要なバンドでX'swas stepsという曲は、彼らを濃縮真空パックしたみたいに、いつでも新鮮に鳴り響く。

ああ、今爆音で聴きながら書いてるけど、ダメだ。

そろそろ来る、あ、来た。




この曲に歌はない。

そして、この曲は中盤の数分間の爆音の為にある。

前・後に同じ位の長さずつの静寂が、到達から終焉を表現する。

ギターロックを知ってるつもりならば、これを聴け。容易に吹っ飛ばされて、これ以外に無くなるよ。

11分の大作。ほぼふたつのパート。

これを聴くのは場所を選ぶ。

車でもヘッドホンでもいい、

なるべくなら身体に音の風圧が来る狭い部屋が良い。

しばらく続く微音パートが大きく聴こえるように。

その低音が床づたいに君を震わすように。

音量はふだんしない目盛りだ。

無音がノイズになり、すべての音は割れる。

さあ、あとはお楽しみ。

死ぬよ。

僕は今はひとりでじっと聴いている。 

だから暴れない。

誰かと一緒に暴れたい。

規則正しく、めちゃくちゃに。

我を忘れて暴れたい。

繰り返し、爆音で。

必ず毎回何かがはじける。

君の何が弾けるかはわからない。

けれどそれが君だ。

精神性など無意味だ。

音楽の肉体性をマクロに押し上げ精神に作用する。

そんな彼らのチャレンジは、この曲においてのみ達成されている。

僕はmogwayをそんなに好きじゃない。

それはこの曲を作ってしまったから。

聴かせてしまったから。

もっと。

ねえ、


あ、近所からの苦情は自己責任でお願いします。

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