第12話 6王国の戦争

 最後に、この「黄金の鳥」強奪事件とアーリヤ王女誘拐事件はどうして起こったのか?


 実は……死んだ紳士風の秘書官ザキ―が母ガザーラ王女に頼まれ地上に降り立ち、早速アーリヤ王女の元に向かった。


 その時にアーリヤ王女から散々継母からのいじめの一部始終を聞かされ、家にいたくないと言うので家出を決行した。


 だが、先立つ物それはお金。こうして「黄金の鳥」とアーリヤ王女が姿を消した。


 ★☆


 全て白日の下に晒されたが、一難去ってまた一難。

 

 誰もが羨む煌びやかでゴ―ジャスな近未来都市ダウリー王国を、破滅させて奪おうと幾多の兵がダウリー王国を目指している


 ダウリー王国は破滅に向かうのか?

 こんな煌びやかな夢の王国を粉々に打ち砕き破滅させてしまうのだろうか?


 だが、人間たちの飽くなき権力争いは尽きる事はない。

 

 戦争へのカウントダウンが始まった。


 まずは、大統領の住む首都アズィーム王国は国土の80%を有する世界有数の油田大国。だが、資源という物はいつまでもあるものではない。使いきったら何も残らない。


 それに引き換え、次々と斬新な発想力と海外誘致に成功したダウリー王国は発展著しい。


「あの斬新な発想力と発展著しいダウリー王国が妬ましい。何としてもあの王国を我が手に!」


 言うが早いか、アズィーム王国も負けてはいない。「ビッグ油すまし」は油すましの1000倍もの威力を発揮する恐ろしい妖怪。「ビッグ油すまし」は、わらで出来たみのを着ているが、みののポケットに大統領自らが入って指揮を取っている。


「カカレ――ッ!カカレ――ッ!」

 

 その大きさたるやプラチナの輝きを放つ世界最大の超高層ビル「ブルジュ・ターヒル」の高さ828メートル・160階建ての高さにまで炎が燃え上がり、口から炎を吐き出しながら人々を一瞬で焼き尽くし、食い殺して行った。

 ダウリ―王国の住民は最初は何事が起こっているのか分からず、呆気にとられている。


 その時だ。海に「ビッグ油すまし」が不気味な含み笑いを浮かべながら藁のみのを着て口から炎🔥を吹き出しながら現れた。


「何?あの不気味な巨大な化け物?」


「気持ち悪い!あの含み笑いの化け物は?」


 するとその時だ。噂話をすると暴れる特性の「ビッグ油すまし」が、早速聞き付け悪い噂話をした人間に向かって咄嗟に、油のたっぷり詰まった体から勢いよく油を吐き出し炎🔥を上げて、人間たちを次から次へと焼き尽くして行き、更には片っ端から食い散らかして行った。


 人々は一体何が起こっているのか理解出来ず、只々恐怖で逃げ惑っている。


「キャ―――――――ッ!」


「グワ―――――ッ!」


「ギャ―ギャ――――――――――ッ!」


 あれだけ煌びやかな近未来都市だったが、「ビッグ油すまし」はそんな事お構い無しで炎を吹き出し近未来都市を焼き尽くして行った。


 ダウリー王国が大パニックに陥った。

 

「緊急事態発生!住民は、大規模地下緊急一時避難施設に急遽避難して下さい」

 住民たちは急ぎ足で、避難施設に消えて行った。

 

 ダウリー王国の兵士達も一丸となって最強マシンガンでバンバン打ち込んで来る。そして、最新鋭の、アサルトライフルで敏速にぶっぱなしている。

 

 戦車も発動して王国は荒れ狂う戦場と化した。

 

 バンバンバンバンバンバンバンバン

 ボッカン!ボッカン!ボッカン!


 更にはジェット戦闘機でミサイルを「ビック油すまし」目掛けてぶっ放している。

 ボッカン!ボッカン!ボッカン!


 ボッカン!ボッカン!ボッカン!


「グ―――ッ!グッグッ」

 ビック油すましも苦しそうだ。


 ジャミ―ル王国が開発した最新鋭の兵器が功を奏し、あれだけ束でかかって来られたら人溜まりもない!絶対ダウリー王国が大敗すると思いきや、何と互角の勝負に持ち込んでいる。


 そして今度はダウリー王国とジャミ―ル王国の兵士たちは無線で、ミサイルをアズィーム王国目掛け打ち込んでいる。    

 

 ボッカン!ボッカン!ボッカン!

 

 次々にアズィーム王国のビルや公共施設民家などが崩壊して行く。


 更には戦車部隊も出動して強力な大砲で敵やビルを打ち砕いている。


 ボッカン!ボッカン!ボッカン!

 ボッカン!ボッカン!ボッカン!

 

 ジャミ―ル王国が発明したスイッチキラ―(自爆突入型無人航空機(徘徊型兵器)は人員やソフトターゲットを標的とする軽武装の物から戦車など装甲車両のような頑丈な物を標的とする物まで爆破) 自爆型ドローンをアズィーム王国に飛ばして、車やビル更には人々に命中して粉々に打ち砕いている。

ドッカン!ドッカン!ドッカン!

 

 すると今度はダウリ―王国に次から次へと到着した他国の王国が、ダウリ―王国を攻撃して行った。

 まぁ酷い話だ。これじゃ四面楚歌。よってたかってダウリ―王国にかかって行くなんて卑怯者のやること。

 

 早速ハヤーリー王国の妖怪イギリスの妖怪グレムリンが立ち向かった。機械に悪戯をする妖精、蒸気機関を発想させたり、人間に発明の手がかりを与え、職人達の手引きをしていたが、人間から感謝されるどころか、ないがしろにされ、次第に人間を嫌って悪さをするようになった。著名人たちに言わせるとグレムリンは科学や力学に、技術、気象学、工学、航空力学に詳しいという。だが、その一方で人間を食い荒らして行く恐ろしいモンスタ-、お菓子や料理には一切手を付けず人間を襲い生首だけにして食い荒らす。


 そう。こんな恐ろしいモンスターたちが、とうとう本気で暴れ出した。グレムリンは次から次へと兵士を喰いちぎって生首だけ残して食い尽くして行く。

 

 ダウリー王国の兵士達も一丸となって最強マシンガンでバンバン打ち込んで来る。そして、最新鋭の、アサルトライフルで敏速にぶっぱなしている。

 

 バンバンバンバンバンバンバンバン

 

 ジャミ―ル王国が発明したスイッチキラ―(自爆突入型無人航空機(徘徊型兵器)自爆型ドローンて妖怪たちを粉々に打ち砕いて行く。

 

 ボッカ——ン!ボッカ——ン!ボッカ——ン!


 また、アズィーム王国に飛ばして車やビル更には人々に命中して粉々に打ち砕いている。


 ボッカ——ン!ボッカ——ン!ボッカ——ン!



 負けじと今度はメドゥーサは、ギリシア神話に登場する怪物。ゴルゴーン3姉妹の1人である。名前は「女王」を意味する、見た者を恐怖で石のように硬直させてしまうとされる。頭髪は無数のヘビで、イノシシの歯、青銅の手、黄金の翼を持っている(腰に蛇をまいた姿や、イノシシの胴体と馬の下半身になった姿で描かれることもある)。海の神であるポセイドーンの愛人であり、ポセイドーンとの間に天馬ペーガソスと巨人クリューサーオールをもうけた。


 メドゥーサは頭部の髪の毛が無数の毒蛇で出来ておりにょろにょろ動く蛇で人間達を拘束して猪のような牙で人間を食い殺して行った。「アロガント」と呼ばれる杖を用いて打撃攻撃の他に念動力のようにがれきの塊を出して攻撃し、紫色の光弾を放ち、人間を次から次へと殺害して行った。 また、宝石のように輝く目で、見た者を石に変えてしまった。そして…青銅の腕と黄金の翼を広げて次の標的を見付け飛び立った。

 爆弾💣の激しい音が至る所から聞こえて来る。


 ボッカ——ン💣ボッカ——ン💣ボッカ——ン💣

 

 妖怪たちも負けてはいない。フランスの死神「アンクー」は、骸骨が黒いマントを着て大鎌でザクザクと人間を殺害して行く恐ろしい妖怪。アンクーの鎌の刃は外側についており、自らに引き寄せず前に投げるような動作で殺害して行く。

 またアンクーは災いと病をもたらし、姿を見ただけで命を落とすと言われて、最大の特徴は一年の任期制で前の年の最後に死んだ者は翌年、一年間死神アンクーになる。

 拳銃の音もひっきり無しに響き渡っている。兵士達も必死で攻撃している。


  バン バン バン バン バン 


 ドイツ版なまはげのクランプスは、神の使いヨーロッパ中部の伝説のモンスターたちであり、その不気味な存在は、見るからに恐ろしい風格ながらも、実は心優しい聖ニコラウスの付添い人で、悪い子を正す役割を果たす。クランプスはヨーロッパのクリスマスに欠かせない存在。子供達の永遠の幸せを願って繰り広げられる恐怖のパレードは、人々を震え上がらせる。

 だが、戦いになれば悪魔に早変わり、クランプスは半分ヤギ、半分悪魔の姿をして、“良い子”になるよう人々を叩いて回る恐ろしい怪物だ。頭に角、黒い髪、口に牙をもつ聖ニコラウス(サンタクロースの起源とされる人物)の“裏バージョン”は、手にした鎖と鐘を振り回し、さらに悪い子どもをお仕置きするための、束ねたカバノキの枝を持っている。そして悪い子どもたちを地獄へと引きずっていく。こうして…悪い子供たちは残酷に殺害されてしまった。

 

 その時だ。

 蘭舞留様の登場だ。


「キサマ等いい加減にしろ!テメエラの権力争い、領土争いのせいで、この憧れの王国、夢の王国が粉々になってしまったではないか、もう許せねえ!刀光剣影【悪は絶対に許せねえ!俺様はこの世の悪を絶対見過ごす事は出来ねえ!刀はきらめき……俺様の剣影がチラつく時……そう俺を怒らせたら只じゃ済まないぜ💢刀光剣影!!!俺様の剣が秒殺……そう刹那で……テメエを切り刻んでくれるわ!クッソ―!千人切りだ。観念しろ——ッ!」


 そう言うと剣をくるりと回し両手を構えてエ——————イ❕と言いながらバッタバタ妖怪たちや兵士たちを切り刻んで行った。



 次回最終話です


 

 

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