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雪だるまを作った後、自分の脇に手を入れると、火傷をしたように熱く感じる。ずっと冷たい雪を触っていた手は、いきなり体温…つまり体温である36.5度に触れると、雪の3~5度からいきなり36.5度に触れることになる。人体は急速な変化にビックリするものだ。だから、それが例え自分自身であろうが、友達の手であろうが、いきなり36.5度に触れるのは望ましくない行為である。しかし、このような、人体のあるべき節理から外れることがたまに気持ち良く感じる瞬間がある。それは…
「流石にこれ以上は無理!」
私はドアを開いて、暑苦しいサウナから水風呂へ身を投げた。
「ひひゃっほぉー」
情けない声が漏れる。極楽?これが極楽ってやつ?体が送る異常信号がドパミンを分泌しているのか?
その瞬間、脳内麻薬の分泌を感じる。来る、来る!
「きたきたきたきた!」
整う。ああ、たまんない、背徳感。健康に悪いんだよね。これ…
ーーーーー
外に出ると、おじさんの手にはコーヒー牛乳が2つ。
「やった!」
「やるとは言ってないけど。」
「やっつけてしまいます!」
「やめとけ。ほい。」
水分!水分が体に沁みる。これこそが空腹の飯。体は必要と感じるものをもっと美味しく感じるんだよね。
「ぷーは!」「ぷーは!」
消化できないけど、乳製品の美味しさはなんというか、抵抗できない魅力があるんだよね。
「さっきのやつ。おっさんポイント高くないか?」
「高くないです!高くないはず…いつの間に浸食されているとかないはず…!」
「体感しているところごめん、完全におっさんの仕草だったよ。さっきの『ぷーは!』は。」
「仕方ないです、人間は適応の動物、おじさんと行動を一緒にする限り、おじさんと同じ行動パターンをとるのが一番効率的ですから」
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