第5話 眠れるエンプレスさま

 古代日本では有名な女性摂政の神功エンプレスさま。いろいろ取り沙汰されますが、当時のエンプレスさまは現代の女性のように男性より勇ましく頼もしかったようです。

男尊女卑などというレベルではないのですね。正室や側室にこだわらず女性は大切に扱われたようでした。

 継承の空位期間、TOPに代わり摂政を執り行ったエンプレスさまや、TOPに寵愛を受けていたエンプレスさまは崩御後とても立派な陵墓が用意されていたようです。

 例えば、有名な応◯◯◯陵と呼ばれている所にはご寵愛を受けた側室の矢◯枝◯売さまと侍女たち。仁◯◯◯陵と呼ばれている所にはとても権力をお持ちだった正室の八◯◯女さまと侍女たち…とか。TOPは果たして何処に…

 現代こそ殉死などあり得ませんが、それが当然のように行われていた時代に生まれてしまった侍女たちのことを思うとお気の毒でなりません。同行させようだなんて生前のエンプレスさまも望んでいたようにはとても思えません。

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