第2話 井の中の蛙 大海を知らず されど空の青さを知る
現在住んでいる地球は太陽系と呼んでいる場所で、その太陽系は天の川銀河と呼んでいる惑星の集合体の一部です。
さて、この「銀河」と呼ばれるものがたくさん闇の中に浮かんであちこちに散在しているこの空間を一般に宇宙と呼んでいますが、別な呼び方で「ダークマター」といいます。
人間はこのダークマターつまりは宇宙がひとつと考えているのですが、実は大きな間違いです。ダークマターひとつの大きさは数値で表わせるものではないので、例えていうなら、地球を米ひとつぶとした場合、地球をおおっている大気圏までを含んだ球体の容積くらいの大きさがあります。
このサイズのダークマターをブドウの実ひとつとして、それがブドウの房のように20数個の実が寄り添うように合わさった集団(人間の知る限界でそれを多次元宇宙と呼ぶ)を「小ゾーハル」と呼ぶことにします。この「ゾーハル」とはダークマターを生み出しているカオス(混沌)の空間をさしています。
この小ゾーハルが数個で構成する集団を「中ゾーハル」と呼ぶことにしましょう。そしてこの中ゾーハルのことを宇宙単位で「1ゲン」といいます。
現在、この中ゾーハルが集まって構成される「大ゾーハル」の世界には「7ゲン」あるといいます。
もはや地球レベルの「天文学的数字」でさえ通用しない世界の広さですので、規模を記号で表すと…惑星<銀河<宇宙(ダークマター)<多次元宇宙(小ゾーハル)<中ゾーハル<∞大ゾーハルという感じでしょうか…人間の脳のキャパシティをはるかに超えていますが、それでもとどまることなく、ダークマターの増殖は進み続けているようです。
人間のあまりにも小さすぎる存在と相反する無限大の広い世界、無限の未知の文明や生物の存在を知らず交流さえも出来ずして一生を終える地球人のはかなさ…成す術も無いのなら逆に何も知らないことが幸せなのかも知れません。
地球に住む人類 宇宙の広さ知らず されど闇の深さを知る…
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