正義と正義

黒のドレスに身を包んだ少女が

勇者たちの前に立ちはだかる

銀の短剣と長剣を手に持っていた


勇者がつぶやく


「…………アリウム。」


彼女は勇者と共に戦ってきた仲間であった

だが魔物の大軍と戦闘中に殺されてしまう


その彼女が漆黒の騎士団を率いて現れたのだ


「なぜ私たちの邪魔をするんだ。」

「…………」


彼女は何も答えない

ただその真紅の瞳で彼らを見つめていた


満月が雲の切れ目から顔を出す

彼女の影に大きな翼が浮かび上がった


恐ろしき光景に勇者たちは武器を構えた


「アリウム、退いてくれないか。」

「……私は絶対に退かない。」


彼女は真実を知った

その残酷な運命を誰にも告げず

一人で背負うことを決める

しかし戦闘のたび 

精神は擦り切れ

心は崩れていった


「私たちには魔王を倒す使命があるのだ。」

「お前たちに魔王を倒させない。国に帰れ。」


魔物によって命を落としたとき

この運命を変えたいと強く望んだ

その望みを叶えるべくためなのか

彼女は復活を果たす

そして何を敵に回したとしても

抗うと決意したのだ


「そうか、なら力ずくで通らせてもらう。」

「いいだろう。お前たちの旅をここで終わらせてやろう!」


漆黒の騎士団が勇者たちに向かって駆け出した






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もしかしたら続きを書くかもしれません。






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