第107話 なんでそこに?

 これは、ほんのつい最近、私が体験した不思議なお話です。

 因みに、怖くはないです。少々、ん? って感じの、めっちゃ激甘短々編です。

 毎月の初めと半ばにお参りする押しの神社に、その日も参拝に行きました。

 月曜日だったのですが、祭日でしたので、境内の駐車場は込むと思い、裏手にある第二駐車場に車を進めました。

 神社の第二駐車場に到着。

 と、既に数台の車が停まっていました。

 私の予感的中です。こちらでこれだけ車が停まっていると言う事は、境内の駐車場は恐らく満車でしょう。

 境内の第一駐車場は数台しか止めれませんが、こちらは二十台は停めれます。

 以前、観光バスも、どでんとど真ん中に停まってましたから。

 車を奥まで進め、バックで車を駐車します。

 不意に、障害物を知らせる警告音。

 慌ててブレーキを踏み、バックモニターをよく見て見ると、膝丈ほどの雑草の中にグレイの立像の姿が。

 お地蔵さん?

 車を少し前に出して駐車すると、私は車を降りました。

 でも、あんな所にお地蔵さん、あっったっけか?

 不思議に思いながら、バックモニターに映った雑草の辺りを見に行ってみました。

 ないんです。

 お地蔵さんは愚か、岩やコンクリートの塊すらないんです。

 何か心に引っ掛かったままで、事実の把握に思考が消化不良を起こしていましたが、気を取り直して神社に向かいました。

 社務所で宮司さんの奥さんに確認しようと思ったのですが、その日は参拝客が多く、忙しそうでしたので断念。

 神社を参拝し、戻って来た時に、再度車の後方を確認したのですが、やっぱりありませんでした。

 でも、駐車した時、センサーは反応していたし、バックモニターにも写っていた。

 一瞬しか見ていないのですが、確かにあった。

 どう見てもお地蔵さんにしか見えなかった・・・のに。

 あれって、いったい何だったんでしょうね。

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る