第102話 あれっ? 雨?

 これは、昨年私と妻が体験したお話です。

 妻が私の単身赴任先に遊びに来ましたので、せっかくだから近くの観光地を案内する事になりました。

 実はこの頃、私の住んでいる街に家族で移住しようかと言う話が上がっていましたので、その下見もかねての来訪だったんです。 結局、この話は断念したのですが。

 初日は、昼食後にまずは私が懇意にしている神社を参拝、その後、市街地と私が事前にチェックしておいた物件を巡って街の雰囲気を感じてもらい、最後に陶器で有名な某所を訪れました。

 夜は私の手料理でもてなし、翌日、妻の希望もあって猫の彫刻で有名な某観光地に向かいました。

 以前、息子と訪れた時、ここに隣接する神社の鳥居の前で妖と遭遇した場所です。

 その日は少し肌寒かったのですが、天気は良く、観光には絶好の日和でした。

 彫刻や装飾の素晴らしい墓所への入場チケットは、休日だと購入するのに並ばなければならないのですが、この日はすんなりと購入出来ました。

 不思議なんですが、以前息子と来た時もそうだったんです。その前に一人で来た時は、余りにもの混雑ぶりに入場を断念したのですが・・・。

 入場し、人の流れにのって中を巡ります。有名な猿の彫刻の前に、人だかりが出来ていました。

 他にも建築物の煌びやかな造形は素晴らしく、造形妻も、装飾の美しさに目を奪われているようでした。

 有名な猫の彫刻は、通路の途中にあるので、うっかりすると見落としてしまいそうになります。ただ、観光客の皆さんはここで立ち止まって写真を撮るので、何とか見過ごさずにすみました。

 階段とかが多いのですが、何とかへばることなく一通り参拝を済ませました。

 そして、先に触れた猿の彫刻や売店に向かう階段に差し掛かった時です。

 空からぱらぱらと雨が降って来たんです。

 其れも、階段を下りた付近の一角だけ。

 空に雨雲らしきものはありません。

 ほんの一時でしたけど、あれは確実に雨だったと思います。

 残念ながら、私達に降りかかった訳ではないので何とも言い難いのですが・・・。

 でも、結構大粒の水滴が、ぱらぱらと落ちて来たんですよね。

 参拝したのが昼前でしたので、木々の朝露が滴ったとは思えませんし。

 観光地と言うだけではなく、パワースポットとしても有名な場所ですから、こんな不思議な事も起きてしまうんですかね。

 また機会があれば、訪れてみたいと思います。

 

 

 

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る