第5話 スポーツクラブ (小1)


小学校にはスポーツクラブがあった。

バスケットボールと野球とサッカーが選べる。


母からどれかのクラブに入れと言われていた。


どれに入ろうかな。


背が伸びそうなバスケ。

根性が付きそうな野球。

なんとなくかっこいいサッカー。


ちょっとだけ悩み、サッカークラブに入ることにした。



サッカークラブの練習初日。


僕と同じ新1年生が集められ、自己紹介をした。

同期は5人。マイクくんもいた。たくくんは幼稚園の時サッカーうまかったのに入らないらしい。


まずはボールを触るところから始め、最後にミニゲームを行った。


幼稚園の時に結構練習していたのだ。初日から活躍してやろうと思ったがうまくいかなかった。


やりたい動きに体がついてこないのだ。


結局うまくプレーできず、でもポジショニングだけは褒められた。


キーパーで試合を見ていた経験が生きた形だ。


希望に胸を膨らませ、しばらくは楽しく練習に通うのだった。




後に振り返ってみると、ここでサッカークラブを選んだのは正解だったと思っている。



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