第3話 女子の格好で登校したら
なにやら気まずい雰囲気で夕食を済ます。
風呂に入ろうと裸になったら、推定Dはあるか?って言う見事なオッパイを視て、
またびっくり仰天!まぁ今朝から違和感があったのは解っていたのだが。
「うーん・・・これはどうしたものか」
まさか俺の身体にオッパイが・・・
とりあえず湯船に浸かっていると。
「お兄ちゃん入って良い?」妹の理沙の声、
「いいわけ無いだろ」と言う前に素っ裸の妹が入って来た。
「おい!入るんじゃない!」
「ええー!いいじゃん!女の子なんだしさぁ」
「俺は男だ!」
「鏡を見てから言いなよ」
「そうだ、これからお姉ちゃんって呼んでいい?」
「バカ!おれは男だよ!お兄ちゃんとよべ」
「だって、どう見たって女の子でしょうに、お姉ちゃんて呼ばない方が変だよ」
風呂の中でも妹は、俺の身体をじーっと見てるんだが。
「そんなにガン見しなくても良いだろ?」
「だってお兄ちゃん、じゃなかったお姉ちゃんのオッパイ大きくて触りやすそう」
「触るとか無理!」
自分の部屋へ戻る
どうしてこんな身体になってしまったのか?
昨日も、同じような一日を過ごしていた訳だし、学校でも何かがあったわけじゃない
なぜ女の子になったんだろう
美里から借りた女生徒用の制服
あれ着て学校行くのか・・・と思うと憂鬱だなぁ。
翌朝、
両親は女の子に変身した俺を見ても驚かなくなっていた
「ごはんはこれくらいでいい?」
「お弁当はテーブルに置いたわよ」
いつも通りの朝の光景である。
美里から借りた制服にそでを通す。
なんだピッタリじゃん!
玄関の姿見をみると、違和感有りまくり・・・
でも妹の理沙は「あーっ!カワイイ!なんでこんなにカワイイの?反則だお!」
駐輪場に自転車を止め、玄関へ向かおうとすると
「おはよう!こうたん!」美里に呼び止められる
「おう!」
「うわぁ・・・やっぱり似合ってるわ。私の制服、ピッタリだね」
「そう、でも助かったよ、貸してくれて」
「こうしてみると、足長いのね?」
スカートだから足がスースーするんだよねぇ・・・
「そりゃあ仕方ないよ、私らいつもそうなんだからね」
ローファーから上履きに履き替えると、
「美里!この子誰?」って聞いてくるヤツは圭だった
「康太くんよ」
「はぁ?康太なの?なんで??」
かくかくしかじかと女性に変身した顛末を話す
「えーそんなことがあるんだ?まぁでもなっちゃったものはしょうがないよなぁ」
「そうだ」
「これ私の制服貸したのよ、似合ってるでしょ?」
「そうだなぁこんなに似合うのっていないぞ、康太!」
「康太じゃないの、こうたんで呼んであげてよ」
「こうたん?」
「そうよ!こうたんなのよ」
隣のクラスの美里と別れ、圭といっしょに教室に入る
「だれ?」
「えっ?」
「あらっ?」
「どちらさま?」
そりゃあそうなるよ、見たこともない女子が入ってくるんだし
「俺だよ!山田康太だ!!」
クラスのカースト上位女子の大原綾が
「ってか、なんで女装なんよ?」
「いや女装じゃねえんだよ」
「じゃあ何?」
「女に変身したんだよ、何時の間にかさ」
「またまた~~~御冗談を!」
「冗談じゃないんだよなぁ、これが」
圭が話を引き継ぐ
「俺も話を聞いた時はうそだろ!って思ったんだが、話を聞くと、女装じゃなくて
ホントに女の子になってしまったらしいんだ」
「マジ?」
「マジ」
信じられないっていう表情の綾
クラスメイトもどうしていいか解らないようだが、そりゃあ当然だよ
「しずかに!席につけよ!ホームルーム始めるぞ!」
「じゃあ出席をとるから」
俺は山田だから最後の方だ
「山田」
「はーい!」
「すみませんが部外者の方は廊下で待機してください」
「部外者じゃなくて、山田です」
「なんで女装してるんだ?」
同じ質問の繰り返しかよ・・・
「そう言う事なのか、じゃあ仕方ないな。まぁなにか困ることがあれば言えよ」
担任は、随分とあっさりとしたものだな
授業が始まるたびに教科担当の先生が同じような回答してくるのが、正直ウザい
そして昼休み
またしてもひと悶着起きるのであった
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