14
しばらくは何もできなかった。
あこが毎日連絡をくれた。
理由は聞かないでくれた。
ジンマーマンが亡くなったことだけ伝えた。
1週間ぐらい経ってようやくまともに生活が出来るようになった。
手始めにライブに来ない?とあこが誘ってくれた。
会社に行く自信はまだなかったけどライブには行けそうな気がした。
ライブに行って気持ちは晴れた。
こんなことで立ち止まってはいけない。
仕事もまだ途中。
気持ちを奮い立たせた。
会社に行ってみたら特に変わったこともなくまるで何事もなかったかのように
仕事につけた。
何人か心配して私のところに来た。上司は知らんぷりをしていた。
絶対負けないから。
外山さんが僕のせいで申し訳ないと言った。
私は首を横に振った。
そうじゃありません。
外山さんの目をしっかり見つめた。
そうか。わかった。仕事を頑張ろうと言った。
すべてが元に戻ると思った。
でもそうはならなかった。
上司と外山さんはまたぶつかり、もはや修復不能となった。
外山さんが会社を去った。
外山さんの採用されたプランは上司たちが脚色しもはや外山さんの
プランとは言えなくなっていた。
外山さんが落胆するのはよくわかる。
上司とソリが合わないのもよくわかる。
でも辞めなくてもよかったのに。
ただ外山さんならどこへ行ってもまた活躍するだろう。
私は私。
ここで頑張る。
上司になんか負けない。
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