13
すべてが順調だったのに、何かがちょっとしたきっかけで崩れだした。
部署の上司のひとりと外山さんが仲たがいを始めた。
それも最初はたわいもない言い合いでしかなかった。
それがだんだん大きくなっていった。
私と外山さんが仲良くしているのも気に食わないみたいだった。
そしてその日、上司が無理やり私を食事に誘った。
外山さんの目の前でこれみよがしに。
私は怖くてどうすることもできなかった。
一緒に行ったはいいもののまともに会話もできなかった。
上司は私の態度に腹を立てた。
それが余計に私を萎縮させた。
結局食事はすることなく途中で別れた。
私は次の日会社に行けなかった。
あんなことがあっては行くことができない。
上司から電話があったが母に出れないと伝えた。
母はこれは大変なことが起きていると察知してくれた。
私は今まで学校も会社もずる休みなどしたことがない。
風邪をひいて休むこともほとんどなかった。
そんな私が会社を休む。
母は理由も聞かず私を慰めてくれた。
そして悲劇は連鎖した。
その夜ジンマーマンが虹の橋を渡った。
最近食欲が落ちて調子が良くないなと思ってはいた。
それでも突然のことだった。
私は悲しくて苦して耐えられなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます