13

すべてが順調だったのに、何かがちょっとしたきっかけで崩れだした。

部署の上司のひとりと外山さんが仲たがいを始めた。

それも最初はたわいもない言い合いでしかなかった。

それがだんだん大きくなっていった。

私と外山さんが仲良くしているのも気に食わないみたいだった。


そしてその日、上司が無理やり私を食事に誘った。

外山さんの目の前でこれみよがしに。

私は怖くてどうすることもできなかった。

一緒に行ったはいいもののまともに会話もできなかった。

上司は私の態度に腹を立てた。

それが余計に私を萎縮させた。

結局食事はすることなく途中で別れた。


私は次の日会社に行けなかった。

あんなことがあっては行くことができない。

上司から電話があったが母に出れないと伝えた。

母はこれは大変なことが起きていると察知してくれた。

私は今まで学校も会社もずる休みなどしたことがない。

風邪をひいて休むこともほとんどなかった。

そんな私が会社を休む。

母は理由も聞かず私を慰めてくれた。


そして悲劇は連鎖した。


その夜ジンマーマンが虹の橋を渡った。

最近食欲が落ちて調子が良くないなと思ってはいた。

それでも突然のことだった。


私は悲しくて苦して耐えられなかった。

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