ドルヲタサブロー外伝２

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結局あこもライブに行かなくなった。

さきおが居ないとつまらないから。

本当かしら。

でもなんだかうれしい。

仕事は相変わらず忙しい。

４月になり異動して新しい部屋になった。

プロジェクトの骨組みも出来上がってきた。

少しづつ細かな点に移っていく。

もう少しすれば少しは時間がとれるようになるだろう。

それまで頑張らなければ。

外山さんとはだいぶ親しくなった。

でも会社以外では会ったりしないし誘ってきたりはしない。

私がバリアを張っているのがわかるのかしら。

素敵な方だけどやはり遠ざけてしまう。

それでも外山さんは私に好意を寄せてくれるのがわかる。

仕事でも私のサポートをするようになってきた。

望んでいるわけではないけれどうれしかった。

仕事が楽しい。

充実していた。

休みの日はたいていあこと会っていた。

うちに来たりあこの部屋へ行ったり、ちょっと出かけたり。

一緒にわんころもの散歩にも行ったりもした。

仕事とあことわんころも。あ、ジンマーマンも。

私の小さな世界。

私が生き生きしているのを母親も見て喜んでくれている。

やはり私には男性は必要がないように思える。

母親は理解してくれるだろうか。

時々彼氏出来たのって聞いてくる。

いい人が居ないのよって返事をしてるけど、

本当はそうじゃない。

いい人が居ないのじゃなくて、私には男性が必要ないっていうだけのこと。

もしかしたらあこもそうかもしれない。

言葉は交わしてないけど、あこと私の秘めやかな共通点なのかもしれない。