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家についたら今度は猫のジンマーマンが出迎えてくれた。
でもジンマーマンが出迎えたのは私じゃなくてわんころも。
わんころもが大好きなジンマーマン。
後ろ足が不自由な老猫だけど必死に歩いて出てきた。
ジンマーマンもあこが気に入ってくれるといいな。
今日は母が出かけているから夕食は自分で用意しないといけない。
父は出張中。
こういう時に料理が出来ないと困る。
夜まであこの家に居たかったけど、わんころもとジンマーマンにごはんあげなきゃ。
ふたりの夕食は用意できたけど、私の分はどうしよう。
ドッグフードでも食べようか。
味がしないからおいしくないけど。
意を決して夜の繁華街まで出かけた。
でもどこの店にも入る勇気が出ず、またコンビニに寄った。
今度は自分の家に近いコンビニ。
でも外山さんが居ないか無意識に探してた。
馬鹿ね。
家に着くと誰も迎えてくれなかった。
わんころももジンマーマンも食後でぐっすり。
コンビニで買ったサンドイッチをひとりでぱくぱく。
私はいい奥さんになれないな。
わんころもが目を覚ましてサンドイッチを欲しがる。
「あげれないよ」
優しくそう言うと、ワンと言って返事をする。
けちって言ってるのかしら。
ジンマーマンはまだ寝ている。
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