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今日はあこの家におじゃました。
研修の間中、うちに来てってずっと言っていて行くねって答えてはいたけど、
なかなか具体的な日時を決めずにいた。
研修の終わりの日に明後日来れる?とようやく具体的な日取りが決まった。
私は都心に住んでいる。
親が昔から住んでいて生まれたときから住んでいる。
あこはちょっと郊外に住んでいる。
そんなに遠くはないけど行ったことはない駅。
日曜の午前中遠足気分で出かけた。
あこは田舎から出てきて一人暮らし。
あこの部屋についたらごはんのいいにおいがする。
料理道具を一通りそろえたけどいつもひとりで食べてるから
だれかに振舞いたいのよう。とあこは言っていた。
だから昼前に来てって言われた。
「いい匂いがする。」
「へへ、準備中準備中。」とあこは嬉しそうに言う。
私は料理は親の手伝い程度しかしない。
あこは料理が得意だと言っていた。
紅茶飲む?って聞かれた。
うんと答える。
可愛らしいティーカップ。
女子の一人暮らし。
私も憧れる。
いいわね、ひとりって自由。って言うと、
ここはさあ、いまいちだったの。とあこ。
なんでも隣が夜の商売の人らしく夜中に帰ってきてうるさいらしい。
それは住んでみないとわからないこと。
まだ引っ越したばっかりなのに、
もうどこか次のところを探している。
「さきおの近くがいいなあ。」
「来る?」
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