事情聴取

六散人

今日警察の事情聴取に行ってきました

今日警察の事情聴取に行ってきました。

と言っても犯罪を犯した訳ではなく、交通事故の被害にあった娘の付き添いです。

警察署に入って、案内担当の人に事情を話すと、

「そちらにお掛けになってお待ち下さい」

と、意外に丁寧な対応。

昔友達の喧嘩沙汰に巻き込まれて、無実の罪で護送車に乗せられた身としては、警察も随分変わったなと、感慨ひとしおです。


言われた通り待合のベンチに座ると、目に飛び込んできたのが各部署の対応業務の掲示。

暇だったので、上から順番に見ていくと生活安全課の対応業務に、「インターネット異性紹介業務許可(多分こんな内容だったと思います。写真撮ろうかと思いましたが、逮捕されると嫌なので、必死で覚えた結果です)」という文字が躍っていた。


おお。これってマッチングアプリのことか?

しかしマッチングアプリって、全国展開だと思っていたが、一々各所轄の警察署の許可がいるのか?

とても興味がわいたので、受付の婦人警官の方に訊きたい衝動を抑えて、必死で我慢した。


暫くすると担当の交通課の警官が迎えに来てくれて、事情聴取へと。

連れて行かれたのは、廊下の端に無理やり作ったのが丸わかりの会議スペース。

勧められた椅子は、多分厚さ5mm程度のパイプ椅子。

10分経たないうちに、お尻が痛くなってきた。


これに何時間も座らされたら、あることないこと自白するに違いない。

警察の仕掛けた、巧妙な自白誘導システムか?

そんなことを思いながら、事情聴取は無事終了した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

事情聴取 六散人 @ROKUSANJIN

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ