第12話 妖狐の胸にも波は立つ

 「姉ちゃは何しとるん?」

 沼のほとりの倒木に腰を掛けて静かな水面を見つめていたら、隣に少女が座った。

 「何もしてないよ」

 私はぶっきらぼうにそう答えた。

 「ただ見てるだけ」

 「何見よるんね」

 「沼」

 「ふうん……」

 少女はつまらなそうにそう言うと、足元の小枝を拾ってぽくり、と折る。何か時代がかったような、巫女装束のようなものを着ている。

 「ここ魚もあんまおらんみたいやし、水も臭くてかなわんの」

 「でしょうね」

 昔はこういう場所があちこちにあった気がする。時間の流れを忘れられそうな、そして時間の流れから忘れられてそうな、私の育ったあの街、もう帰ることのできない思い出の中の街にも、きっとあった。

 「姉ちゃはなんで沼見よるんかな」

 「ちょっとね、色々あってね。ここ静かだから」

 「色々か。色々あったら静かにしよるんは、それは胸に波が立ちよったかね」

 胸に波が立つ。

 少女はそのふさふさとした尻尾をぱたぱたさせながら折った枝の片方を沼に投げて、その水面に波紋をつくる。

 「胸の波はしんどいけんね」

 「うん、しんどい」

 「しんどい時は、なんもせんがよかね」

 「うん」

 少女は残りの枝も放り投げた。頭には三角形の耳がふたつ。毛は白い。ああ妖狐だ、と私は思う。

 「姉ちゃ」

 「なあに?」

 「わちも波を鎮めに来たんよ」

 「色々あったのね」

 「うん」

 夕焼け空には雲一つなかった。沈んでいく太陽が、水面に今日最後の光を送る。それからしばらく、妖狐も私も口を開かなかった。夕日はどんどん沈んでいく。

 「日も暮れよるか」

 ぽつりと妖狐は言う。

 「もう日も暮れよる。どもならんなぁ」

 「大変なのね」

 たぶんどこかのお稲荷狐かなぁ、と夕日に映える白髪を見て思う。

 「はああ」

 妖狐が盛大にため息をついたとの時、

 ぎゅるるるる……

 盛大に腹の虫が鳴いて、妖狐はその透き通るような頬を真っ赤に染めた。

 「あっ、ああっ、違」

 「もうこんな時間だもんね、何か食べに行こうか」

 私は立ち上がって妖狐に右手を差し出した。妖狐は目を伏せたまま、おずおずと私の手を握る。

 「何食べようか?狐ならやっぱり油揚げ系なのかな」

 「わちお揚げさん好かん」

 「あらそう、じゃあ食べたいものはある?」

 「はんばあぐ」

 もじもじと妖狐が答える。

 「西洋のつくねやろ?はんばあぐ」

 つい笑みを浮かべてしまう。さてどうしたものか、この子をファミレスに連れて行くのは落ち着かないかな。見た感じ箸は使えそうかななどと私は考える。

 私は妖狐を連れてコンビニに寄り、ハンバーグ弁当を二つ買い求める。明るい店内に多少挙動不審になった妖狐だが、押し黙ったまま私の上着の裾をしつかと掴んで着いて来る。

 ワンルームのアパートに戻って、妖狐をカーペットに座らせ、ハンバーグ弁当を電子レンジで温める。店でやってもらっても良かったけれど、持って帰るまでに冷めたら嫌だし。

 小さな座卓を出して、温めたハンバーグ弁当をふたつ置いて蓋を取る。広がる美味しそうな香りに、妖狐の顔はぱっと明るくなった。

 「これな?これがはんばあぐな?」

 「そうよ」

 割箸を割ってから手渡すと、妖狐はものすごい勢いでハンバーグ弁当を食べ始める。棚からカップを二つ出し、冷蔵庫の中のお茶を注いで座卓に置くころにはもう半分近くが妖狐のお腹の中に消えていた。

 「ほら、お茶もあるよ。あんまり慌てて食べなくてもいいのよ」

 「そっそうか、ここには姉さまたちはおらんのやった」

 「お姉さんがいるの?」

 「いっぱいおるんよ。わちの分のご飯もようけ摘まむんね。なんで急ぐくせ付いちょっと」

 恥ずかしそうに妖狐は言った。

 「ここは大丈夫だから、落ち着いて食べていいよ」

 「うん」

 多少ぎこちない手つきで割箸を握る妖狐を見て、私も食事を始めた。

 「これは醤油ではないん?」

 「デミグラス・ソースって言うのよ」

 「もったりしていてうまい。はんばあぐはみんなこうか?」

 「だいたいこんな感じだけど、違う味のもあるわ」

 流暢に言葉を使う割に、色々と知らないんだなと思う。この子は見た目くらいに幼いのかも知れない。

 取られる心配がなくなったせいか、妖狐の食事のペースが極端に落ちた。じっくり噛みしめて味を確かめている。

 「人間はいいな、いつもこんなうまいもの食っちょるんね?」

 「あ、あはは、そうね」

 コンビニ弁当の夕食など本当なら褒められたものではないのだろうとも思ったけれど、それは今言うことではないよね。

 十分ほどで食事は終わった。妖狐は弁当の容器に残ったデミグラス・ソースが気になるようでちらちら見ていたが、私が構わず蓋をしたのを見てしぶじふといった風に倣った。きっと舐めたかったんだろうな、と少し微笑ましく思う。

 「ねえ」

 「お御馳走そま」

 「どういたしまして」

 手を合わせる妖狐に私は微笑む。

 「あなたどこから来たの?」

 「わちは豊川稲荷から来た」

 「豊川稲荷って愛知県の?」

 「あいちけん?」

 きょとんとして妖狐が問い返す。

 「あいちけんというのはあれやな、吒枳尼さまとかかさまのおられる」

 あっ知ってるのか、とちょっと私は安心した。

 「今日はちょっとそこから来たんよ。歩いてたら姉ちゃに会ったんよ」

 私はスマホで検索してみた。確かに東京に分院がある。あるにはあるが、ほいほい歩いて来る距離じゃない。

 「ひょっとして一日ずっと歩いてたの?」

 妖狐はこくり、と頷いてお茶の注がれたカップを不思議そうに見る。

 「この湯飲みにはなんで取っ手が付いとるんかの?」

 「持ち手があった方が持ちやすいでしょ、ほら」

 私は自分の前のカップを手に取って見せた。感心する妖狐。

 「で、もう夜だけど帰らなくていいの?」

 妖狐ははっとした顔をして、カップをことりと座卓に置いた。

 「わちは帰れない」

 「帰れないって……どうして?」

 「わちは稲荷狐と言っても末も末の味噌っ子で、吒枳尼さまに会うたこともないくらいなんよ。このご時世に新しいお社は建たないし。建っても姉さまたちが順番待ちしちょる。そんな味噌っ子にゃ、あっこは居辛うて居辛うて」

 吒枳尼さまって豊川神社の祭神のことかな?と私はちらりと思う。

 「それでずっと歩いてたの?」

 「かかさまは男でもたぶらかして食い扶持見つけいなんて言うんよ。でもわちはまだうまいこと化けもできんし、たぶらかす言うても何したらええかようけ判らん」

 なんとなく言っている意味は判った。でもこの子にはまだ理解できない話だろうなとも思う。

 「それで心細くなって、私に話しかけてきたのね」

 「ちっ違う!胸に波立てて沈んどる人をば導くんは神の義務やき!」

 必死に強がるのは可愛らしいな、と思う。この強がる小さな神さまと出会った偶然は大事にしないと。

 「じゃあさ、行くところがないなら、ここにいる?」

 「いいのか?わちはその、神だが何もできんのぞ?」

 「お手伝いくらいはしてくれるかな。あとお留守番とか」

 こくこくと勢いよく頷く妖狐。

 「留守居なら得意じゃ」

 「そう言えば名前を聞いてなかったわね。私は桜木希海、希海って呼んで」

 「のぞみか。わちは天藻」

 「あまもちゃん」

 「伝説の妖狐、玉藻の前さまから一文字頂いたんよ」

 「いい名前ね」

 褒められて嬉しかったのか、天藻が笑顔になる。

 「一日歩いて疲れたでしょう、正座なんてしなくていいのよ」

 「そうか?そうなのか?」

 「楽にしていいからね」

 それを聞いて安心したのか、天藻はその場に仰向けになって両足を投げ出した。

 「わちは」

 「ん?」

 座卓の上の空き容器を片づけながら私はその問いを聞く。

 「わちは希海をたぶらかしたのかえ?」

 「ふふ、どうかな。そうかもね」

 空いていた二つのカップにもう一度お茶を注ぐ。座卓にカップを置いて、私は寝転ぶ天藻の隣に腰を降ろした。

 「私ね、普段はいつも研修所で働いてるの」

 「けんきゅうじょ?」

 「そう。だから、昼間はここにはいないの」

 「ここは寝床じゃな?」

 「まあそうなるわね」

 ぐーっと手を天井に向けて伸ばす天藻。

 「つまりこの寝床の守護がわちの仕事」

 「そうなるかな。ご飯は私が用意するから心配しないで」

 「わちは神だから別に、無理に毎日食わんでもええが」

 「そうなの?」

 こくりと頷く天藻に私は告げる。

 「でもさっきは盛大にお腹の虫が鳴いたじゃない」

 天藻の顔が赤くなる。

 「それはその、気ぃ抜いちょっち。いつもは我慢できよるの」

 「やっぱり我慢するんじゃない」

 私は天藻に笑顔を見せる。我慢なんてする必要はないの。

 「でもね、人はちゃんと食事をしないと駄目なんだ。私一人食べるのもなんか気が引けるし、一緒に食べようよ」

 「そか。希海がそうしたいなら、そうする」

 上半身を起こした天藻はそう言ってカップを手にし、お茶を一口飲む。

 「ひゃっこい」

 「そう言えば天藻、あなたずっと歩いてきて疲れたでしょ?寝る前にお風呂入ろうか」

 「おふろ?」

 「あー……行水?」

 「冷たいのは嫌じゃ……」

 「お湯だから温かいよ」

 「ああ湯浴みか」

 あっ、それか!私は内心ちょっと悔しく思う。語彙が足りない。

 「湯浴みは好き」

 ぱちん、と指を鳴らす天藻、すると彼女の着ていた巫女衣装はぱっと霧散し、全裸になった。

 「えっ、服、服は?」

 「あれは妖力で出しとるき」

 「そうなの?でもまだ準備してないから」

 「そか」

 天藻は言ってまた指を鳴らす。元の巫女衣装が戻って来た。

 「あら、綺麗になった?」

 「妖力で出しとるき。毎度さらぴんになるんよ」

 「便利でいいわね」

 ちょっと羨ましく思いながら、私はバスルームで入浴の支度をする。十分もあればお湯張りが終わる全自動湯沸しのない生活なんて、もう考えられない。

 「一人で入れる?」

 「一緒じゃないのか?」

 まあいっか。天藻のその返事に私は苦笑する。お風呂の準備が出来るまで、私と天藻はとりとめのない話をした。ハンバーグのこと、油揚げのこと、服のこと。

 「ぱじゃま?」

 「つまり寝間着、夜具。判るかな?」

 「判らんが、つまり希海の着たのを真似ればいいんじゃろ?」

 「そうね、それでいいかな」

 色々とズレている部分はもう仕方ないので、その場その場でどうにかするしかないみたいだ。と、その時お風呂の準備完了をメロディーと合成音声が知らせた。 

 「希海、他に誰かおる!」

 「あ、あああれは違うのよ。機械が教えてくれたの」

 「機械が喋る……あの最近流行りの延べ板かや」

 あースマホのことかな。

 「まあ気にしない気にしない。今はね、あんな風に声で知らせてくれる機械がいっぱいあるんだから」

 私は天藻を連れて浴室に向かう。手前の洗面所兼脱衣所で服を脱ぐ私を見て、天藻も指を鳴らし全裸になった。曇りガラスの扉を開いて、天藻と共に浴室へ入る。バスタブの蓋を上げると、もわっと湯気が上がった。

 「おお湯じゃ!」

 歓声を上げる天藻をプラの椅子に座らせて、私は同じくプラの手桶に湯を掬い入れ、左手を入れて温度をを確かめる。少しぬるめの設定だから大丈夫かな

 「はい、まず体洗おうね」

 私は言って。天藻の白い背中にそっと湯をかける。心地よさそうな吐息が漏れたので、続けて二、三度湯をかけてからボディスポンジを濡らし、ボディソープを泡立てる。

 「おお、あわあわじゃ!」

 「はい、これで体を自分で洗うのよ」

 「さようか、やってみる」

 足や腕、胸や腹を不器用にごしごしとこすっていた天藻は突然こちらに顔を向ける。

 「頭と尻尾はどうしたらいいじゃろ?あと背中届かん」

 「洗ってあげる」

 私はボディスポンジを受け取って、そのすべすべした背中を軽くこすった。あんまり強くしなくてもいいかな、そんなに汚れてないし。体はこれでいいとして、尻尾は髪と一緒にシャンプーしたらいいのかな。

 シャワーを浴びせて天藻の体から泡を流す。シャワーにも何か言いたげな顔をする天藻だったが、何も言わなかった。知らないものにいちいち驚いていては疲れると悟ったのかも知れない。

 私はシャンプーを手に取り、軽く泡立ててから天藻の髪を洗う。しかしこの耳……髪の中から屹立する耳部分の毛は、髪の毛と同じ色はしているが長さは極端に短い。人間の耳がある部分もただ髪が生えている頭皮の続きのようで、実際に触ってみても感覚的な違和感がものすごい。

 尻尾はなんというか、昔友達の飼っていた犬の尻尾と大差ないような感じに思えた。が毛足が長く、また髪の毛よりも細いような気がした。

 まあこんなとこかな。天藻の泡を全て流し、彼女はまるで犬のように軽く身震いをした。

 「はい、湯船にどうぞ」

 「あい。はふぅ」

 湯に浸かった天藻が目を閉じてご満悦な顔をしたので、今度は私が体を洗い始めた。髪はショートにしているので、そんなに時間は要らない。手早く体を洗う。

 「二人入るにはちと狭いか」

 天藻は私の様子を見てそう言った。

 「そうね、でもいいわよ?私いつもシャワーで済ませてるし」

 「そういうんはあかんのじゃ」

 天藻は立ち上がって手招きをする。私は誘われるままにバスタブの中に立つ。

 「座りゃれ」

 「うん」

 私が膝を抱えてバスタブの中に腰を降ろすと、天藻はその膝を押して足を伸ばさせようとする。

 「ほれ」

 「はい」

 されるがままに足を伸ばす。すると天藻はそんな私の上に乗るように、湯に入って来た。

 「これなら二人入れるじゃろ……重いか?」

 「ううん、大丈夫よ」

 ここまで密着してくるとは思いもよらなかったのでちょっと驚いたが、天藻なりに気を使っているのだろうと私は思った。小さな妹が出来たみたいだなぁ、などと彼女の軽い体重を身に受けながら思う。

 「人の暮らしはすごいの、わちは驚いてばかりぞ」

 「まあゆっくり馴れればいいと思うよ」

 「そうする。わちはいい人間をたぶらかせたようじゃ」

 しばらく温まって浴室から出る。バスタオルで天藻の体を拭く私を、当の天藻は不思議そうに見つめている。

 「何をするんじゃ?」

 「だって、濡れたままじゃ風邪ひいちゃうでしょ」

 「いや、ほれ」

 天藻がぱちん、と指を鳴らすと、彼女の体から余分な水気がすっと消えた。髪も、尻尾もさらさらのふわふわになる。

 「えっ何それ」

 「いちいち拭かなくても平気ぞ」

 な、なんて羨ましい能力!

 「天藻ちゃん、それ私にもできる?」

 「ん?ほれ」

 ぱちん、と指を鳴らす天藻、途端に私の体からも水気が弾けて無くなり、髪まできちんとブローしたようにふんわりとする。

 「わーすごい!これすごいね天藻ちゃん!やっぱり神様なんだ」

 「す、すごいのか?まあ神やき、これくらいいつでも」

 私は手早く新しい下着をつけると、全裸のままの天藻を連れて部屋に戻る。そしてクローゼットにかけてあったパジャマを着て見せた。

 「これがパジャマ、寝間着よ。ゆったり柔らかい服を着て寝るの」

 「ふむふむ」

 じろじろと観察してから天藻はパチンと指を鳴らす。次の瞬間、私のものそのままサイズ違いのパジャマを来た天藻がそこに出現した。

 「なるほど、楽やな」

 袖や裾を楽しそうに見る天藻。尻尾の部分は穴が開いているようで、パジャマのお尻からは直に尻尾が生えているようにも見えた。

 「寝床はそこか!」

 部屋の隅のベッドに飛び込む天藻。なんだろう、まるで小型犬みたいだ。狐ってそういえば犬の親戚なんだったかな。

 「さあ寝るぞ希海」

 「あれ、一緒に寝る?私床に布団敷こうかと」

 「寝るの!」

 天藻はベッドの空いたスペースをぽんぽんと叩く。はいはい、と私は苦笑して部屋の照明を落としてベッドに入った。

 「今日は一日くたぶれた。けど希海と会えて良い日じゃった」

 さっきの勢いはどこへやら、静かに天藻は言う。

 「じゃが、わちは本当にここに居ていいのかえ?ずっと居ていいのかえ?」

 「心配しなくていいよ」

 私も今になって、自分が身も心も疲れていたことを思い出した。行き詰った研究のこと、父のこと。目を閉じると、もう開ける力はないようにも思えた。

 「ずっといていいんだよ天藻ちゃん」

 「えへへ」

 「それはそれとして、あなたの言葉遣いってちょっと変わってるよね」

 「あーうんまあ、わちも自分で判っちょる」

 天藻は布団の中で、私にぴったりとくっついてくる。

 「稲荷はあちこちから人間が来よるでな。聴いて覚えたちこうなった」

 だから方言が変な混じり方をしてるのか、と私は少し納得する。

 「やっぱり変かの?嫌いかの?」

 「嫌いになんてならないよ」

 「さよか、良かった……」

 そうして新しい、小さな同居人はもうすうすうと寝息を立て始める。ああ今日はもう終わるんだなあ、明日は、明日は。そんな風に私もそのまま、夢の中に落ちて行った。




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